神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
高津区版 公開:2012年6月15日 エリアトップへ

1日1万歩、歩こう会 結成47年、前進に意欲 世代超えた交流も

公開:2012年6月15日

  • LINE
  • hatena
会長の石塚さん(中)と役員の佐藤さん(左)、会計の山田さん(右)
会長の石塚さん(中)と役員の佐藤さん(左)、会計の山田さん(右)

 歩くことで健康を維持しようと誕生した「高津区1日1万歩、歩こう会」(石塚卯三夫会長/88歳)は、47年目を迎え会員の高齢化が進んだ今も地域イベントに積極的に参加するなど、活動意欲は衰えを知らない。今後、若い世代との交流を進めようと新たな取り組みも模索している。

 歩こう会が発足したのは、東京オリンピックが開催された翌年の1965年。市民の体力増強とスポーツ振興に加え、多くの人が参加することによって生まれる交流を明るい街づくりに活かそうとの主旨もあった。

 名称がユニークだったことから新聞やラジオ等でも報道されたため、第1回のイベントから約400人を動員した。市立高津小学校から宇奈根河川敷、再び同小に戻る、およそ1万歩のコースを歩いた。当時は割烹着姿や下駄を履いた参加者もいたという。

 活動日は原則として毎月第3日曜日。一時は約800人いた会員も今は高津区民を中心とした約500人になった。宮前区と高津区が分区したことや、大人数で歩けるコースが少なくなったことも会員減の一因だ。年に2回、溝ノ口駅から山梨県や千葉県、小田原市内までの直通列車をチャーターし、現地で歩く「列車ハイク」も企画している。

 情報発信の重要性に着目し、約30年前からは月1回、会員向けに機関誌を発行。視覚にも訴えようと、会長自らが表紙の絵を描く。

 平均年齢は77歳〜78歳で、最高齢は98歳の男性。30万歩から300万歩まで、節目の歩数に達すると表彰されることもモチベーションの維持に一役買っている。毎年約80人が何らかの表彰を受けており、300万歩表彰の受章者も過去十数人。「家に閉じこもっている高齢者の参加を促すことも重要。活動の中で生まれた絆はかけがいのないもの」(石塚さん)という。

新たな企画も模索

 新しい取り組みにも意欲的だ。6月3日に会として参加した多摩川美化活動では、高津・宮前区から4000人超という参加規模に注目し、その場にいた宮前区長に「皆で歌うとか、より交流が深まる企画があっても良いのでは」と話したという。

 「若い人にも入会してほしいね」。役員の佐藤守さん(76)、会計の山田峰雄さん(69)と頷き合った石塚さん。今、機会を増やしたいと考えているのが若年層との交流だ。

 毎年、市立高津小学校では昔遊びを児童に教え給食をともにする。「牛乳パックのたたみ方など、教わることも多くてね」と相好を崩す。「PTAの皆さんと接する貴重な時間でもある」

 出会いから生まれる交流を育みつつ、会はこれからも歩き続ける。

 問い合わせは、石塚さん(【電話】044・822・8282)まで。
 

高津区版のトップニュース最新6

市制100年で1万発に

多摩川花火大会

市制100年で1万発に

今年の開催概要決まる

4月19日

「おいしさの技術」に迫る

県立川崎図書館

「おいしさの技術」に迫る

「食」テーマの企画展、話題に

4月19日

「川崎の町名」改訂版発行

日本地名研究所

「川崎の町名」改訂版発行

新たな「由来」などを反映

4月12日

「しあわせ職場賞」に喜び

久地「日本理化学工業」

「しあわせ職場賞」に喜び

障害者の働き甲斐、支援

4月12日

「都市緑化」を後押し

溝の口駅周辺エリア

「都市緑化」を後押し

地元造園家らがイベント

4月5日

上昇幅拡大、より鮮明に

高津区公示地価

上昇幅拡大、より鮮明に

都内との価格差背景に

4月5日

永代供養・合祀墓は4万円から

納骨にお困りの方「眞宗寺」の永代供養墓は後々の費用なし、生前申込・改葬代行

044-965-0965

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月20日0:00更新

  • 4月15日0:00更新

  • 4月8日0:00更新

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook