市民ミュージアム 考古資料450点を展示 「川崎を掘る」企画開催中
川崎市市民ミュージアムは企画展「郷土・川崎を掘る 川崎考古学研究所の活動の軌跡」を開催している。同研究所が市内で発掘した考古資料約450点を展示する企画では、川崎の歴史を知ることができる。
川崎考古学研究所は、川崎が大規模開発されるなかでの遺跡保護を目的に、宮前区の持田春吉氏が1979年に設立した団体。土器や石器など2万点を超える考古資料を所蔵したが、昨年秋に閉所。公的な機関で保存・活用してほしいと、全てを寄贈した。
同ミュージアムは「この貴重な収集品を多くの人に見てほしい」と準備を進め、企画展では縄文時代から奈良時代までの考古資料約450点を展示する。形が完全な状態の完形品も約80点あり、市重要歴史記念物に指定されている弥生時代の梶ヶ谷神明社上遺跡出土品や奈良時代の野川南耕地遺跡など貴重なものも。
持田氏本人による記念講演や体験講座をはじめ、小学生が蟹ヶ谷古墳群で埴輪や土器の発掘を体験できるイベントも行われる。
同ミュージアムでは「これだけの点数が展示され、川崎の歴史を知る上での主だった全貌が出てくるのは初めてでは」と話している。
8月26日(日)まで開催。一般500円、学生・65歳以上300円。中学生以下は無料。問い合わせは同ミュージアム(【電話】044・754・4500)まで。
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