講演で防災意識共有 高津、気仙沼の消防団交流
高津消防団(河原金藏団長)は8月22日、東日本大震災で甚大な被害が広がった宮城県気仙沼市の復興活動に尽力した同市消防団の武山文英団長を講師に招き、地域防災力の向上のための講演会を高津消防署(鈴木富夫署長)で開いた。
高津消防団員、同団OBら約50人が参加。首都直下地震など、今後発生が危惧される大規模災害への防災計画策定に生かそうと、団員らは武山団長の言葉に真剣な表情で聞き入った。
武山団長はスクリーンを使い、同市の被災状況をはじめ、情報収集に奔走したバイク隊の活躍や、火災防御活動の実態などを紹介。災害時に消防団が救助活動に当たる際「日ごろから地域に密着し、住民の生活状況を把握していることが大変役に立つ」と強調したほか、「家庭内で『津波てんでんこ』などの防災教育を徹底することが大切」と話した。
また、高津子どもまつり実行委員会の鈴木輝雄委員長が、今年7月の同祭りで寄付された義援金を武山団長に贈呈した。
高津消防団は昨年9月、被災状況の視察のため気仙沼市を訪問。同市消防団員との懇談会の開催や、義援金の寄付などで交流を深めてきたことで、今回の講演会が実現した。
河原団長は「消防団の広報担当の設置や無線機運用の価値の大きさを感じた。武山団長の講演を聞いて良かった。今後も、気仙沼市消防団との交流を続けていきたい」と話した。
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3月29日