16、17日に開催される全国剣詩舞・吟詠コンクール決勝大会に出場する 黒井 信孝くん 溝口在住 8歳
観る人の笑顔が力に
○…県大会、東日本大会で優勝し、2年ぶりに開催される全国大会に出場が決まった。一昨年は踊り部門で準優勝に終わったが、今年は踊りと詩吟の2部門に挑戦する。「順位は気にしないで練習どおりに踊ります」と自然体で大会に臨む。舞台ではストーリーに沿って約2分半の演技を見せる。「普段は落ち着きがないと先生から怒られる」そうだが、舞台では審査員も称賛する集中力と表現で観客を魅了する。「主人公の気持ちになって役に入り込む。緊張するかもしれないけど、久しぶりの大舞台が楽しみ」
○…祖母は紫虹流紫虹会の宗家として吟剣詩舞を指導する。詩吟では4代目として生まれ育ち、3歳から伝統芸を習い始めた。踊りは一緒に住む伯母に教わり、大会出場前は毎日自宅で稽古を重ねる。普段は「恥ずかしがり屋さん」というが、「お客さんが笑顔で歓声を送ってくれると、気分が乗ってくる。喜んでくれているという実感が面白い」と舞台の魅力を表す。
○…タレント事務所に所属し、ドラマやCMで活躍する子役としての一面も持つ。これまでにも大河ドラマなどに出演、この夏も撮影やオーディションに挑み、忙しい日々を送った。これまでは淋しげな役が多く、「次は明るい役もやってみたい」と貪欲に役作りに挑戦する。撮影があると、怪我や日焼けが出来ないため大好きなサッカーや野球などで遊べないが、「これもお仕事のため」と頼もしく答える。「友達や近所の人から『見たよ』と言われると嬉しい」
○…「踊りもドラマも一緒にできるのは、みんなが応援してくれるから」と話し、家族に感謝の手紙を送った。数多く受けてもオーディションを通るのは難しいが、「やめたいと思ったことはない」ときっぱり。夢は俳優と、伝統芸の指導者の両立。「一緒に続けるのは難しいかもしれないけど、出来る限りやってみたい」と笑顔で話した。
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4月26日