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高津区版 公開:2012年11月9日 エリアトップへ

かわさき若者サポートステーションの所長を務める 蟇田(ひきた)薫さん 横浜市在住 52歳

公開:2012年11月9日

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笑顔届け、若者に自信を

 ○…「笑顔があるところに幸せがやってくる」。幼い日の祖父の言葉を、いまも大切に心の奥にしまっている。昨年1月、若者の職業的自立を支援する「かわさき若者サポートステーション」(溝口、運営・NPO法人「育て上げネット」)の所長に就任。ニートや新卒未内定者ら多くの若者に心を寄り添わせ、面談を通じて就業を応援するほか、市内、都内を歩き回り、労働体験の受け入れ企業探しなどに日々奮闘している。

 ○…祖父が住職をしていた栃木県佐野市の寺で幼少期を過ごした。「人は自分一人で生きているのではない」。そう語る祖父から、他者や自然への感謝の心を教えられて育った。祖父は干した洗濯物が乾くことにさえ「太陽のおかげ。お日様に感謝」と話す人だった。「『おかげ様』はいまも私の一番好きな言葉。地域の人に助けてもらって、いまの自分がある」

 ○…都内の短大を卒業後、約1年間英語学校で学ぶ。「外国にかかわる仕事をしたい」との夢を描き、家族の薦めで日本航空を受験して見事合格。1982年の入社以後、国内勤務だけでなく、国際営業部員として北米、インドネシア、マレーシアなど様々な国に出張し、便設計やマーケティングなどで活躍した。2001年の「9・11」テロ発生当時は米ニューヨークの路線を担当。世界を震撼させた壮絶な事件に心が揺れ「人の命について深く考えさせられた」。

 ○…「人と寄り添い、直接笑顔が見られる仕事をしたい」と、2010年6月に同NPOに入職。翌月、開所したばかりの同ステーションを担当し、高津区と出合った。高津の印象は「商店会や企業の人が優しい街」。休日は趣味の手芸のほか、夫とともに世界各地の紅茶を楽しんでいる。面談に訪れる一人一人にとっての「溝口の母」のような存在として、これからも若者を見守り続けていく。「将来に悩む若者たちに、自信を持って歩んでほしい」

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