新春インタビュー 災害に強いまちづくりを 秋岡区長、展望を語る
平成25年の年頭にあたり、本紙では秋岡正充高津区長に新春インタビューを行った。昨年の振り返りや所感、また今年の展望、区政推進方針などについて話を聞いた。
――昨年4月に区長に就任してからこれまでの感想は?
高津区は環境・子育て・文化・スポーツなど様々な分野で、住民の取り組みが非常に盛んな地域です。副区長を務めた1年間で区民協働のイベントには参加をさせていただいておりましたが、区長に就任しまして、さらに幅広い分野で地域の皆さまと直接お話する機会も増え、より良いまちづくりに向けて日々努力されている住民の方々の熱意を改めて実感しています。
――昨年は高津区にとってどのような1年でしたか。
昨年は昭和47年に市が政令指定都市に移行し、高津区が誕生してから40年の節目の年でした。区としても一連の記念事業を展開してまいりました。中でも12月14日に発行した区制40周年記念誌『たかつ ひと・まち・記憶』は、編集委員会に各団体を代表する区民にご参加をお願いし、皆さんからご提供いただいた1500点に上る懐かしい写真を300点に絞り込むなど大変なご苦労をいただいた結果完成したもので、まさに区民パワーが結集した1年間だったと思います。おかげさまで、販売の御協力をいただいている文教堂書店さんからも、売れ行き順調とうかがっています。
――2012年に感じた区の課題をお聞かせください。
やはり、災害対策など安心安全なまちづくりに関わることですね。東日本大震災以降、高津区としても帰宅困難者対策や、区災害対策本部体制の強化、避難所運営会議の活性化などを急ピッチで進めてきています。一昨年組織した「防災ネットワーク会議」は発足当初33団体だった加盟団体が50団体にまで増え、関心の高さがうかがえますが、個々の取り組みについてはまだ端緒についたばかりという印象です。防災については継続的かつ、スピーディーに対策を進めていかなければいけませんね。
――今年の区全体の取り組みやイベント、重点事項をお聞かせください。
これは継続的なことですが、地域防災力のさらなる向上に向け、各避難所への蓄電池の計画配置など実践的な対策を進める必要があります。また、区制40周年記念誌のために収集した古写真について、区民の皆さんが閲覧できるようホームページを開設する予定です。さらに「エコシティたかつ」推進事業として進めてきた生物多様性の保全について、これまでに整備した小学校ビオトープがほぼ全校で展開できるようになりましたので、小学校のほか、区内の緑地にも目を向け、外来生物の調査や環境保全のための取り組みを進めていきます。
――最後に今年の抱負や区民へのメッセージをお願いします。
今年は区制40周年のような大きなイベントや周年事業は予定していませんが、高津区にはまだまだ、魅力ある地域資源があると思います。それらを発掘し、活かせるのは区民の皆さん自身だと思いますし、また、われわれ行政はもっと区民の声に耳を傾けるよう、一層の努力が必要と考えています。また、区民の皆さんには区の情報にも積極的にアクセスしていただき、是非まちづくりにもご参加いただきたいと思います。
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4月19日