エコシティたかつ 発足「水と緑の探検隊」 外来植物駆除などを体験
高津区内の森林を探索し、植物や生物を観察する「たかつ水と緑の探検隊」が2月23日に発足する。環境保護事業「エコシティたかつ」を推進する高津区が、外来植物駆除などを行いながら「生物多様性」を区民に学んでもらおうと企画、現在隊員を募集している。
「たかつ水と緑の探検隊」は、環境に興味のある子どもから大人まで幅広く隊員を募集している。探検隊は区内の自然や生物を観察し、外来種の駆除などの活動を行う。
2月23日には、川崎市立緑ヶ丘霊園(津田山霊園/高津区下作延1241)内の谷戸を歩きながら植物や生物、環境状態の調査と外来植物の駆除作業を行い、自然界に必要な生物多様性を学ぶ。また、当日は「エコシティたかつ」推進会議委員長で慶應義塾大学教授の岸由二氏が、生物多様性についてのレクチャーも行う。
生物多様性とは、森林や池、川などの生き物同士が、その場所で互いに関わりながら生息していること。▼全ての生き物が持つ遺伝子の多様性▼生き物の種の多様性▼地域ごとにある生態系の多様性――等を指している。探検隊は、それらを学ぶことで、生物がお互いに関係しながら生命を育んでいることを知り、環境保護の意識向上を目的にしている。
発足を前に高津区は、岸教授や市民健康の森を育てる会のメンバーらと共に、高津区市民健康の森で事前調査を実施した。その際、ユリやランの発芽を妨げるとして要注意外来植物に指定されているトキワツユクサが生息していることを発見し、駆除を行った。トキワツユクサは緑ヶ丘霊園内にも生息していると言われ、駆除をする予定になっている。
区担当者は「森に入って勾配を歩くことや駆除の大変さを体験して、自然に興味を持つきっかけになれば」と話し、今後も同様の調査を続ける予定だという。参加費は無料。申込みは電話かファクスで高津区役所企画課(【電話】044・861・3131、【FAX】044・861・3103)まで。
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4月26日