市民と行政がパートナーとなり、地域課題を解決に導く2013年度の「高津区協働事業提案事業」の選定結果がこのほど公表され、3事業(団体)が認定された。区担当者は「市民団体と協働で取り組むことで、円滑な課題解決に期待したい」と話している。
同事業は今年度から、地域防災やコミュニティ活性化などのテーマから選ぶ事業提案部門(予算上限150万円)と区が提示したテーマに沿った事業パートナー部門(今回は区の魅力を記録する取り組み、同20万円)の2部門で行われる。
今年度は5つの市民団体が応募。選考は2月に開かれたプレゼンを経て、選考委員会による評価と区長の判断で行われた。その結果、事業提案部門にNPO法人ふれあい囲碁ネットワーク神奈川、高津ものまちづくり会の2団体、事業パートナー部門にNPO法人市民文化パートナーシップかわさきが選ばれた。
囲碁で地域活性
ふれあい囲碁ネットワーク神奈川(安田泰敏代表)は、「高津ふれあい囲碁つながりプロジェクト事業」を行う。保育園で簡単なルールの囲碁を通して園児や保護者、地域住民らの交流を促進。地域で子どもを育てる意識を高めるとともに、コミュニティ活性を図る。同NPO専務理事の川本祐司さんは「すでに保育園での交流実績があり評価を頂けたと思う。小さなお子さんでも楽しめる囲碁で地域活性につなげたい」と話す。
住民と工場の交流
「住工混在地域における町工場と住民の交流促進事業」を提案したのは高津ものまちづくり会(遠山浩代表)。下野毛や久地、宇奈根といった住工混在する工業地帯の住民と工場の交流機会を作る。イベントには川崎フロンターレが協力する。遠山代表は「できたばかりの組織なので行政の支援はありがたい。まずは住工混在地域の存在を知ってもらうことから始め、イベントを通して交流促進という成果を出したい」と意欲を見せる。
二子地域の歴史を記録
「高津区内の地域資源のこぼれ話をひろう二子地域編事業」を実施する市民文化パートナーシップかわさき(長谷川喜代江代表)は、地域の古老から話しを聞き取り記録として残し、子どもたちに伝える機会などを設ける。長谷川代表は「歴史を集め記録することで、二子地域の貴重な足跡を次世代に継承したい」と話している。
期間は来年3月31日まで。2年目以降、区の事業として展開する場合がある。
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