大山街道ふるさと館の館長に就任し、運営管理や事業企画を行う 伊藤 義治さん 市内在住 64歳
目標はコンシェルジュ
○…江戸時代、赤坂を起点に伊勢原市の阿夫利神社を参拝する「大山詣り」に向かう道として栄えた大山街道。その歴史的資料などを保存、展示する大山街道ふるさと館の館長に今年4月就任した。街道を散策する人や歴史を学ぶ人が立ち寄ることから、街道のことに関して聞かれることが多い。「職員とともに様々なことを学んでいる。なにを聞かれてもガイドできるような街道コンシェルジュを目指しています」と笑う。
○…開館から21年目を迎えた同館は、会議室やイベントホールでの交流の場としての役割も果たす。街道周辺の祭りに合わせて、ふるさと館を舞台にしたイベントも盛んに開かれている。「地元の方と会うと、活性化させようとしている住民の熱意を非常に強く感じる」。昨年同館が作製した街道のガイドマップは好評で増刷が決まった。「これから暖かくなって、マップを片手に散策する姿が見られたら嬉しい」
○…1949年、川崎区に生まれる。学生時代から旅行が大好きで、史跡巡りなどは今も続けている。大学卒業後、川崎市教育委員会に勤め事務局や宮前図書館などに勤務。定年後も川崎市生涯学習財団に入り、教育にずっと関わってきた。今は忙しく、好きな庭いじりも控えているが、「近くに住む2人の孫と会う時間は大事にしたい」と優しい祖父の顔を見せる。
○…同館のシンプルな外観に「意外と知らない人が多い。館のアピールも私の役目」と話し、「看板や照明などを明るくし、回遊性を持たせて誰もが入りやすいような工夫をしたい」とアイデアは尽きない。3年前からはNPOと共同運営を行い、作品展や講座など様々な企画を実践。近隣の小学生が参加する「子ども大山街道探検クラブ」も発足した。今年度は定員を超える28人が参加。「これから子どもたちの活動に注目したい。自分が育った街や街道を誇りに思う大人に育ってほしいですね」
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4月19日