神奈川県交通安全対策協議会(会長・黒岩祐治県知事)はこのほど、2012年度に自転車事故発生件数が多かった県内の市区町を5月1日付で「自転車交通事故多発地域」に指定した。高津区は件数に減少傾向が見られるが、多発地域の指定を受けた。区役所では高津警察署と連携し、事故防止のための啓発活動などを進めるとしている。
自転車交通事故多発地域の指定は、事故防止対策の推進を目的に2004年度から毎年続いている。今回、昨年度に県内で発生した交通事故のうち、自転車事故件数の割合が県内平均(23・2%)より3ポイント以上高かった5市10区2町の計17市区町が多発地域として指定を受けた。
高津区での昨年度の自転車事故件数は、全事故数742件のうち28・2%を占める209件。11年度比では36件減少しており、構成率は3・7%改善した。しかし、県くらし安全交通課によると、同区は04年度以降、09年度を除いて毎年多発地域に指定されている。
調査が行われた全58市区町のうち高津区は構成率の高さで12番目。最多は川崎区(39・3%)、次いで中原区(37・4%)、幸区(36・3%)は4位と続いた。
県くらし安全交通課によると、昨年度に県内で発生した自転車事故総数8584件のうち、指定17地域での発生数は53・9%を占める4627件に上った。また、同17地域の自転車事故での死者数は9人で、県内総数17人のうちの52・9%を占めている。
近年、県内の自転車事故発生件数は年々減少傾向にあるが、全事故に占める自転車事故の構成率は横ばい傾向が続いているという。
5月が九都県市自転車マナーアップ強化月間であることにちなみ、区役所は14日、警察署と協力し、区役所前で交通安全を市民に呼び掛ける啓発活動を実施した。自転車安全利用五則を記載したチラシなどを配布。「子どもだけでなく、大人の交通マナーアップが今後の課題」と話した。
また9月にも交通安全教室を開くなど、事故防止対策を推進するとしている。
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