会津大使として福島県会津若松市の活性化に尽力する 佐野 和弘さん 梶ヶ谷在住 74歳
誇りを胸に会津に貢献
○…1999年から14年にわたり、福島県会津若松市の魅力を広く紹介する「会津大使」を務めている。同大使は現在、自身を含め全国に22人。さまざまな企業の社員旅行を同市に誘致するほか、現地の物産展を紹介するなど、観光業を中心に同市の活性化に貢献している。会津戦争など、幕末からの動乱期に惨劇の地となった当地に思いを馳せ「歴史を掘り下げると、先人たちの努力が見えてくる。(現在の平和の礎を築いた)先人に感謝し、郷土に誇りを持って生きることが大事」と語る。
○…1938年、現在の喜多方市塩川町に生まれた。隣接する会津若松市内の高校に進学し「会津の歴史を先輩たちから学んだ」。
損害保険会社の営業などで全国を飛び回っていた現役時代、防衛庁(現在の防衛省)に勤める会津出身の知人に薦められ、市から会津大使の任を受けた。現在放送中のNHK大河ドラマ「八重の桜」の舞台としても注目を集める会津。「『八重の桜』は時代を見事に再現している。毎週欠かさず見ているよ」と語る笑顔に、会津を愛する思いが滲む。
○…「元気でいれば誰かのために働ける。健康でいるほど社会貢献ができる」と、健康づくりに余念がない。昨年からはほぼ毎朝、近隣の梶ヶ谷第一公園でラジオ体操を続けている。公園で知り合った多くの友人と体操を楽しむうち、弱っていた足腰が強くなった。「趣味のゴルフで、カートを使わず歩いて回れるようになったよ」と笑う。
○…山梨、石川、北海道、新潟など各地に転勤した経験から「2人の娘だけでなく、特に妻の苦労は半端じゃなかったと思う」と振り返る。支えてくれた家族への感謝を胸に「どれだけ多忙でも、家庭だけは絶対に大事にしなければいけない」と言葉に力を込めた。今後の目標は「会津の魅力や歴史を次世代に伝えること」。会津大使としての誇りを抱き、これからも愛する土地への貢献に励むつもりだ。
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4月19日