高津交通安全協会の会長として、交通安全対策に取り組む 沼田 忠男さん 蟹ヶ谷在住 72歳
事故撲滅へ、「常に全力」
○…5月に開かれた総会で会長に就任し、歴史ある協会の運営に走り回る。「正直任されるとは思っていなかったが、引き受けたからには全力で活動に取り組んでいます」と充実した表情で語る。春から秋、年末にかけて季節ごとに交通安全運動は行われており、一年中キャンペーン企画や交通指導などを行う。「息つく暇があまりない」と苦笑いするも、「これが絶対という対策はない。だからこそ日々、安全意識を促すことが大切だと信じています」
〇…交通指導員を続けながら1986年に協会の活動にも携わり約30年。「これまで長い年月を、周囲に支えられどうにか続けてこられた。これからは私が周りを支える番だね」。10年前からは保護司を務めるなど地域活動は多岐にわたる。「ボランティアに携わる中で、色々な人や様々な考え方と出会い、人生勉強に役立った。振り返れば良いことの方が多いね」
〇…蟹ヶ谷古墳群がある緑地の近く、自然に囲まれた農家に生まれる。母校の橘小学校までの長い道のりを歩く元気な少年時代を思い「小さいころは両親の手伝いをしていた」と懐かしむ。現在は農家をやめ、長男とともに不動産業を営む。「健康の秘訣はゴルフとカラオケかな。あとは適当な息抜きも大事だよ」と笑う。近くに住む4人の孫は、時間があると遊びにくる。「騒がしいけど楽しくてね」と優しい祖父の顔を見せる。
〇…早くも頭の中は秋の安全運動でいっぱい。「警察や各交通団体、区と連携して安全対策を図りたい」と意気込む。区内の事故件数は年々減少しているが自転車や二輪車、高齢者の事故が目立つ。「基本方針は人を優先すること。道路を利用する人は常に人のことを考えてほしい」と力を込める。「よく話すのは、事件でも事故でも亡くす命は同じということ。一つの命は大きく、いつも念頭にあるのは事故の撲滅です」。長年願う事故の根絶に向け、今日も交通安全に取り組む。
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4月19日