「第1回わがまちふれあいコンサートin梶が谷」の実行委員長を務める 藤田 泰宏さん 末長在住 81歳
演奏会で「地域の絆を」
○…地元の合唱団やプロの音楽家らが出演し、歌声や演奏を通じた地域交流を目指す「わがまちふれあいコンサートin梶が谷」。10月6日に初開催する同演奏会の実行委員長として、委員のまとめ役に奮闘している。「人との結びつきで、生活や心を豊かにできる」と、音楽で地域の絆を結ぶ「わがまちふれあいコンサート」への意欲を見せる。
○…プロとして活躍するオペラ歌手・佐藤征一郎氏を講師に迎えた「すえながグリーン・エコー男声合唱団」に所属。当日は自身も演奏会の舞台に立ち、毎週新作小学校で続けている練習の成果を披露する。「メンバーは皆やる気十分。我々の成長した姿を地域の皆さんに見てほしい」。生き生きと目を輝かせ、表情に熱意をみなぎらせる。
○…浅草の菓子屋に生まれ育った。「結核などで若くして亡くなる人が多かった」という幼少のころ「病気で苦しむ人を何とか助けたい」と、薬の生産の道を志した。恩師の薦めで学習院大学に入学。京都大学大学院にも進学し、植物細胞を培養して薬を生み出す研究などに専心した。後に農学博士の学位を取得し、全国各地の大学で教授や講師として次世代を指導した。研究の成果である、薬を作る画期的な仕組みが学会から高く評価され、米国、ドイツ、フランス、イタリアなどでも精力的に講演を続けた。
○…「現役時代は仕事一筋。遊びなんてなかったよ。ただ昔も今も、居酒屋でワイワイやるのが好きだね」と柔和な顔をほころばせる。リタイアした後は、地域の人々との交流が楽しみ。5年前から合唱を続けているのも、人々とのつながりを深めるため。「日ごろから地域の人と仲良くしていることが大事。助け合う関係ができるからね」。将来の目標は、街のさらなる活性化。近隣の公園で、親子で楽しめるさまざまなイベントを開催したいと言う。地域の絆づくりへの思いを胸に、6日、コンサートの舞台に臨む。
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4月19日