「横浜港客船フォトコンテスト2013」で準特選を受賞した 千葉 進太郎さん 新作在住 46歳
追求するのは心躍る写真
○…明け方の横浜港に悠然と停泊する豪華客船。雨に光る大さん橋のデッキが、甲板の煌びやかな照明を反射し、写真に絶妙な色彩を映している。「横浜港とクルーズ客船」をテーマに全国の写真愛好家が参加したフォトコンテスト(主催・日本海事新聞社、共催・横浜市港湾局ほか)でこのほど、自身の作品が計337点の中から準特選に選ばれた。「受賞を知ったとき、信じられない気持ちでした。表彰式の案内状が届いて、やっと実感が湧いてきました」と、愛おしむように作品を見ながら微笑んだ。
○…友人の薦めで写真を始めて5年。人生で初めて応募したコンテストで、見事に準特選を射止めた。撮影日は午前2時に起床。出社前に大さん橋に駆け付けて同4時、出港準備が進む全長294メートルの巨体を前に夢中でシャッターを切った。「この日は大雨の中、傘を差しながら撮りました」。中古の広角レンズだったが、執念で写し撮った一瞬の場景が、並みいる審査員たちを唸らせた。
○…愛媛県松山市の出身。高校時代は「特撮研究同好会」に身を置き、8ミリカメラでの映画撮影に熱中した。「画面の構図の選び方はこのとき身に付きました」と当時を振り返る。都内の建築設計事務所に就職してからは、休日に大好きなバイクで北海道の富良野や熊本県の阿蘇山などへのツーリングを満喫した。結婚後は高津区にある夫人の実家近くに居を構え、現在は左官業者の番頭として営業、経営に奮闘する。休暇には近隣のせせらぎ遊歩道に足を運び、花や蝶などの撮影を楽しむ。
○…コンテストの副賞は豪華客船でのクリスマスクルーズ・チケットだった。「妻に良いプレゼントができたな」と嬉しそうに微笑む顔に、愛妻家の一面が垣間見える。夢を問うと「好奇心を掻き立ててくれるものを撮り続けていきたい」と一言。湧き立つ情熱を胸に、これからも心躍る被写体を追い続けていく。
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4月19日