高津消防署(鈴木富夫署長)によると、今年1月1日から12月15日現在までに区内で発生した火災件数は、昨年同期を上回る59件に上った。高津消防署は火災予防の徹底を呼び掛けている。
高津消防署のまとめによると、区内の火災発生件数は、2011年同期が55件、昨年が53件とわずかに減少がみられたが、今年は59件に上っている。
火災原因の内訳として、「放火」が計16件と最も多かった。次いで「コンロによる出火」が8件、「たばこの消し忘れなど」が8件、電熱ヒーターなどの「電気関係」が7件、「ストーブ」が2件、「火遊び」が2件、15日現在で調査中を含む「その他」が16件と続いている。
放火対策の徹底を呼び掛け
区内での放火による出火件数は昨年も今年と同じく16件に上った。川崎市消防局によると、高津区だけでなく、市内での火災原因でも最も多いのは「放火」だという。
毎年後を絶たない被害への対策として、市は「放火防止5つのポイント」を同局ホームページなどで紹介している。同局によると、放火を防ぐには【1】家の周りを整理整頓し、雑誌、新聞など燃えやすいものを置かない【2】家の周りや駐車場などは、外灯を付けて明るくする【3】地域の皆で声掛けや見守りを徹底する【4】物置や車庫には必ずかぎを掛ける【5】ごみは決められた収集日の朝に出す―が重要という。
同局は「放火火災を防止するために『放火されない・させない』環境を皆でつくりましょう」と呼び掛けている。
「近隣で協力し防火体制を」
このほか、市は住宅火災を防ぎ、命を守る7つのポイントとして【1】寝たばこは絶対にやめる【2】ストーブは燃えやすいものから離れた場所で使用する【3】ガスコンロの側を離れるときには必ず火を消す【4】住宅用火災警報器を設置する【5】寝具、衣類、カーテンからの火災防止のため、防炎品を使用する【6】逃げ遅れを防ぐため、住宅用消火器を設置する【7】お年寄りや身体の不自由な人を助けるため、近隣での協力体制をつくる―を挙げている。
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