寄稿 厳しい課題を背負っての新年スタート 川崎市議会議員 いのまた美恵
昨年は参議院選挙や川崎の市長選挙と将来社会への大きな選択を求められた年でした。参議院選挙では選挙制度の影響もあり自民党が多数を取りました。
川崎市長選挙では自公民相乗りで押す候補が敗れ、「官僚・天下り批判」を掲げた42歳の福田新市長が誕生しました。更に昨年末には443票獲得して当選した猪瀬東京都知事が徳州会から5000万円借り受けたことにより辞職しました。
これらを見ていきますと、投票した市民は投票後もしっかりと投票した人に対し責任を持つべきだと感じます。国民の82%が日本の民主主義が破壊されるとして反対している「特定秘密保護法」を成立させた政権を築いたのも国民の選択の結果です。将来の子供たちにどんな社会を残していきたいのか私たち大人はもっと真剣に考えなければなりません。私は昨年も東日本被災地を見て、被災者の声を聞いてきました。被災地の町はがれきがきれいに撤去されただけの状態で、仮設住宅での厳しい冬も3回目を迎えています。原発事故で全村避難している方々は、やりがいを見出せない日々の暮らしや将来の不安に押しつぶされそうになっています。
オリンピック招致で湧く社会から取り残されていくのではないかと懸念を抱いておられます。私は現地に立って「被災者の生活再興こそ最優先すべきだ」と肌で感じました。今年は厳しい課題を背負ってのスタートです。ネルソン・マンデラさんの言葉「何もせず、何も言わず、不正に立ち向かわず、抑圧に抗議せず、それで自分たちにとって良い社会、良い暮らしを求めることは不可能です」を思い出します。皆様からのご意見をお待ちしています。
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4月19日