2013年度川崎市自治功労者表彰の受賞が決まった久末谷中自治会前会長 柴田 留美子さん 久末在住 63歳
原動力は地元愛
○…自治功労者表彰受賞の知らせを聞いたのが昨年の暮れ。1年前にスキー中の転倒により1カ月の入院後、13年続けた自治会の会長を辞め時間が経っていたことから、「まさか受賞できると思わなかったので、びっくりした」と驚きを隠さない。「でも、選ばれたことはとても光栄。喜んでお受けすることにしました。精一杯やってきたことが報われて本当に良かった」と語り、笑顔で喜びを表す。
〇…5棟の市営団地の住民が加盟する久末谷中自治会。「約80世帯で少ないんですよね。だけどそのぐらいの数の方が、結束が強いんです」と特長を話す。多摩区から転居してきたのが23年前。しばらくして、前会長から会長就任を打診された。悩んだ末に引き受けたのは夫の母による『協力するから』の言葉があったから。その時から、行政との掛け合いや廃棄物減量指導など生活環境の改善に走り続けてきた。もちろん、バーベキューやもちつき大会など住民同士の楽しい思い出は尽きない。「一緒に過ごしてきた住民、長年支えてきてくれた夫にも感謝しています」
〇…1950年、群馬県生まれ。小学生の時、川崎区へ引っ越して以来、市内で過ごしてきた。現在は夫と二人で暮らすが、4人の子どもを育て上げ、孫は7人。「13人全員集まるとにぎやかでね」と目尻を下げる。今は、怪我の後遺症も多少残るが「時間があれば夫と温泉に出かけたり、ゆっくり過ごしています」と柔和な表情を浮かべる。
〇…「私が子育てしていた頃は、住宅の周辺は子どもたちが多くて活気があった」。同自治会の課題は高齢化。「顔を合わせる場を設けなければ」と住民になるべく声をかけ、集会所では趣味の会などを開いている。バトンを渡した現会長は20代の女性。「うるさいお母さんと思われてもいいから、できる限りのことは協力したい」との言葉には、長年暮らした自治会への愛があふれていた。
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4月19日