高津警察署(花家憲也署長)のまとめによると、高津署管内で昨年発生した振り込め詐欺の被害額と件数が前年の約4倍に急増し、過去最多に上ることが分かった。すでに今年も被害が発生。高津署では振り込め詐欺に対する注意を引き続き呼びかけている。
2013年に高津署管内で発生した犯罪総数は1526件と前年の12年(1653件)より減少している。しかし、振り込め詐欺の被害は突出して増加しており、発生件数は40件(前年9件)、被害額は約8500万円(同約2200万円)に及び、どちらも過去ワーストを記録した。
神奈川県内においても13年11月末の時点で発生件数が過去最多の1340件、被害額も約41億2200万円と過去最高となった。
高津署管内における振り込め詐欺の内訳は、親族になりすますオレオレ詐欺が23件(前年8件)、病院や行政から還付金があるといって誘い出す還付金詐欺が14件(同0件)、架空請求詐欺が3件(同1件)だった。行政職員を名乗り電話をかける還付金詐欺が一時期集中して発生しており、前年より急増した一因にもなっている(2013年の件数はすべて暫定数)。
これを受け高津署では、防犯キャンペーンでの啓発や銀行ATMでの警備体制の強化、不審な電話が一般家庭に入った際に、警報を発令するシステムを構築するなど対策をとっており、昨年末から発生は減少している。また、高津署では「金融機関や住民の協力により被害を未然に防げた件も多かった。声掛けを行った方に感謝している」と話し、感謝状を贈呈した例も10件以上に上る。
高津署管内では今年に入りオレオレ詐欺が1件発生、約400万円の被害があった。高津署は引き続き「携帯電話の番号が変わった」「現金が至急必要」などの電話があった際は、▽変更前の番号に電話する▽自宅に電話し家族に確認をとる▽勤務先に確認する――などの対策を求めている。
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