4月1日付で高津消防署の署長に着任した 越谷 成一さん 都内在住 58歳
「チーム一丸」で区民を守る
○…「署員151人のリーダーとしての責任の重さを実感します。区民の安全を守るため、身が引き締まる思いです」。署長としての使命感を胸に、署全体のマネジメントに携わる。「楽天の星野監督がチームづくりについて『イチマル(一丸)となってやる』と言ったのが印象的。消防にもチームワークが大切です。署員一丸となって取り組んでいきたい」と語る。久地出張所での救急隊長のほか、2010年には高津消防署副署長を経験。「高津に縁があるのかな」と、柔和な笑みが広がった。
○…「市民の役に立ち、多くの人に感謝される仕事をしたい」。その一心で市消防局に採用されると、救急対応のほか、ガソリンスタンド設置の許認可事務など危険物関係業務に長年取り組んだ。消防庁への派遣も経験し、新潟県中越地震発生時には、東京からヘリで新潟の対策本部に急行。次々に飛び込む被害情報の把握と、迅速な要員配置に迫られる現場を体験し「行政機関同士が力を合わせ、連携を密にするのが大切」と痛感したという。
○…群馬県高崎市生まれ。調布市に移り住み、幼少期を過ごした。中学時代、夢中になったのは器械体操。きっかけは東京、メキシコ五輪などで数々の金メダルを獲得した日本体操勢の勇姿だった。「特に、当時大活躍した加藤澤男選手に憧れた。中1で初めてバク転ができたとき、すごく嬉しかった」と振り返る。大学時代にはスキーに熱中。毎年長期休暇には、長野県の民宿で住み込みのアルバイトに勤しみながら、ゲレンデの滑走を楽しんだ。
○…子ども2人を育て上げ、現在は愛妻、愛犬との暮らしを楽しんでいる。「趣味は専ら犬の散歩」と笑顔で話す。今後の目標は、高津署の若手、中堅職員の育成だ。「各人の隠れた才能を見逃さず、それを生かせる環境づくりに取り組みたい」。チームの連携を大切に、新たなリーダーとしての挑戦が続く。
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3月29日