高津区はこのほど、市民と行政の連携で地域のさまざまな課題解決を進める「高津区協働事業提案事業」の2014年度選考結果を公表した。今回は子育て支援、スポーツ促進、地域史の伝承活動の3件に決定した。
同事業はいくつかのテーマから選ぶ「事業提案部門」と、区が特定の課題を設定し、解決に取り組む事業者を募集する「事業パートナー部門」の2部門で構成。今回は両部門で計5団体から応募があった。
審査の結果、事業提案部門にはNPO法人「子育て支えあいネットワーク満」「チャレンジドサポートプロジェクト」の2団体、事業パートナー部門にはNPO法人「市民文化パートナーシップかわさき」が認定された。区は各団体への事業費援助をはじめ、関係団体との連携促進、活動の広報などを支援する。
絵本を贈り、子育て応援
子育て支えあいネットワーク満は、絵本を通じて親子を支援する「たかつDEブックスタート」事業に取り組む。ブックスタートとは、英国発祥の子育て応援活動。赤ちゃんとその保護者に絵本を贈呈し、親子の絆を育む一助にする。
「たかつDEブックスタート」では、3カ月検診の通知書類に絵本の引換券を同封。区内の子育て支援センターに引換券を持参した保護者に絵本を手渡す。同団体の河村麻莉子さんは「『生まれてきてくれて、ありがとう』の思いを込めてプレゼントする。皆で子どもを育てていける地域にしたい」と意欲を見せた。
皆でスポーツ、健康促進
チャレンジドサポートプロジェクトは「チャレンジ2014『スポーツしよう!表現しよう!』」を実施する。高齢者や障害のある人たちなど誰もが参加できる簡単なソフトボール、リズム運動イベントなどを開催。スポーツを通じて皆が暮らしやすい社会づくりに取り組む。今泉修一事務局長は「スポーツを通じ、障害への理解を深めてもらいたい。皆さん、楽しく体を動かしましょう」と呼び掛けている。
梶ヶ谷周辺の「記憶を伝承」
「地域のこぼれ話を拾う〜梶ヶ谷周辺編〜」を進めるのは市民文化パートナーシップかわさき。昨年度の二子地域に続き、今年度は梶ヶ谷、末長、新作に長年暮らす区民15人を目標に取材する。地域の歴史や個人の体験談などを記録し、区のウェブサイトで公開するという。同団体の小倉敬子事務局長は「高齢者の記憶を後世に残したい。特に多くの若者に『個人の記憶』を伝えたい」と話した。
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