川崎市全域に無料でインターネットに接続できるWiFi網を――。川崎市は新たな通信環境の整備に向けて、有識者や事業者らによる検討委員会を設置し、19日に市庁舎内で初会合を開いた。
WiFiとは、無線通信を利用してデータの送受信ができる無線LANの規格の1つ。スマートフォンやノートパソコン、携帯ゲーム機などの携帯性の高い通信機器で利用されているケースが多い。
民間事業者が商業施設や公共施設などにWiFiを利用できるアクセスポイントを設置し、全国的に普及している。近年は外国人の観光客誘致を目的に自治体が整備するケースもある。
川崎市内の環境整備は、福田紀彦市長の選挙公約の1つ。庁内に推進部会を設置し、有識者や電気通信事業者、携帯電話事業者など11人で構成する「川崎市公衆無線LAN環境整備検討委員会」(実積寿也委員長/九州大学大学院教授)を設置し、検討を進めていく考えだ。
19日の初会合で市は、アクセスポイントについて、行政サービスや市民活動、防災対策を効果的に活用するために公共施設や避難場所となる学校などで優先的に設置する案を示した。民間施設や観光集客施設では、既存の民間事業者の設備を活用し、施設管理者の自主的な取り組みを促進させながら段階的にエリアを拡大させたいとした。
検討委員会は今後、利用対象者や活用方策、アクセスポイントの整備範囲、整備・運用方法、セキュリティについて協議していく。
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