「日本の仕組みは地方から変える」No.15企画・製作/小川あきのぶ事務所 地方議員の本来の役割 川崎市議会議員(みんなの党) 小川あきのぶ
地方議員の不祥事が相次いでいますが、そもそも地方議員の仕事とは何でしょう。陳情の迅速な処理や、地元の行事に顔を出すこと、駅での演説。どれも重要でしょうが、議員報酬の額からすれば他にも大事な仕事がありそうです。
Q.地方議員の仕事とは?
A.財政が破たんしないよう、政策に優先順位をつけていくこと。政策に優先順位をつけるのが苦手な行政は常に財政を肥大化させる傾向にあります。地方議員は横断的な視点で財政をコントロールする必要があります。また、財政は現時点における健全性も重要ですが、将来にわたって維持できるかどうか(維持可能性)も考えなければなりません。
Q.川崎市の財政状況は?
A.国の財政状況は、高齢者と医療に支出の多くを割く構造で、社会保障の抜本的な改革が求められています。川崎市も支出を抑えていますが、健康福祉費の伸びがそれらを打ち消してしまうといった財政状況です。
Q.「あれもこれも」から「あれかこれか」へ
A.高齢者への社会保障給付は手厚ければ手厚いほどいいですが、一方で将来の財政を考えるなら、いずれ納税者となる子どもたちへの支援も手厚い方がいいでしょう。財政規模を拡大せず、これらを両立させるのは難しく、社会保障のうち将来につながらないものは適正化が必要です。
Q.どんな手立てがある?
A.例えば、現在の介護保険制度は要介護度の改善が給付に反映されない仕組み。事業者には利用者の要介護度を改善させるインセンティブはなく、介護給付は増え続けています。そこで、要介護度を改善させるような質の高いサービスを提供する事業者がより多くの給付を得られる制度の構築を提案しています。一例ですが、こうした取り組みの積み重ねで財政の維持可能性を模索していきます。
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4月19日