「赤ちゃんとママに、絵本を開く楽しいひと時を届けたい」―。今年度の高津区協働事業提案事業として、NPO法人「子育て支えあいネットワーク満」は、親子に絵本を無料提供する「たかつDEブックスタート」を進めている。市民が主体となり、区と連携した協働・提案事業としてブックスタートを実施するのは市内で初めて。
ブックスタートとは1992年、英国発祥の子育て応援活動。赤ちゃんと保護者を対象に絵本を提供し、読み聞かせを通じた親子の絆づくりに役立てる。
「たかつDEブックスタート」は、同NPOの提案で今年度から始動。7月から来年3月末までに3カ月健診を受ける子どもを持つ保護者を対象に、絵本を無料で提供する。保健福祉センターから郵送される3カ月健診案内状に、絵本の引換券を同封。絵本は区内8カ所にある地域子育て支援センターで受け取る。
7月から絵本の配布を開始したところ、受け取った母親たちからは「絵本を読むと、赤ちゃんでも意外と聞いてくれるんですね」「毎日読み聞かせしています」との声が上がっているという。協働で同事業を進める区のこども支援室は、利用者からの好評価について「良い形で進んでいる」とした。支援センターの来場者増にもつながるという。
利用者数拡大に意欲
一方、ネットワーク満は今後の課題として、絵本受け取りへの呼び掛けの活性化を挙げる。7月から来年3月末までの事業期間中、対象者数が1800人とされる中、支援センターで絵本を受け取ったのは、8月末現在までの2カ月間で計77人にとどまっている。
現在、育児に励む親と区が協働で発行する子育て情報紙「あったか通信」を通じて事業の周知を図っているが「より一層の広報活動に尽きる」と同NPO。3カ月健診会場での来場者への呼び掛けにさらに力を入れるなど、今後の活動に励みたいという。
ネットワーク満の北素子さんは「読み聞かせは0歳児との意思の疎通になる。お気軽にご利用ください」と呼び掛けている。ブックスタートに関する問い合わせは、北さん(【携帯電話】090・5438・5413)へ。
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