9月に行われた国民体育大会の競泳200m平泳ぎで3位入賞を果たした 三田村 美乃さん 下作延在住 17歳
芯の強さで未来広げる
〇…決勝レースでは、泳ぎながら「タイムがどれくらい出るんだろう」という期待もあった。タッチの瞬間、3位入賞と自己ベスト更新を知った時の興奮は今でも忘れられない。「もう、とにかく驚きと嬉しさで」と笑顔を見せる。「水泳の楽しさは自己ベストを出した時」と一言。来春行われるジュニアオリンピックが高校最後のレースとなる。「日本選手権(出場条件の)の標準タイムを切りたい」と抱負を語る。
〇…0歳からカワサキスイミングクラブに所属していた。「キックで一気に進める所が面白い」と平泳ぎが得意種目に。中学3年間は全国に出場し頭角を現すが、タイムが伸び悩んだ。「練習嫌だなって思っていた」という。転機となったのは、水泳強豪校へ進学した高校1年の夏。インターハイ予選でまさかの都大会敗退。活躍する同級生の中で「取り残されている気がした」と悔しさがこみ上げた。「ここで踏ん張らなきゃ」と練習への気持ちが変化。体幹の強化と食事で体重を4キロ減量。結果が現れたのは1年後の予選会。自己ベストを4年振り、2秒以上更新。「すごく嬉しかった」。その夏、インターハイ出場を果たした。
〇…5人家族、3姉妹の真ん中。姉妹は仲が良く、同じく平泳ぎ選手の妹には「たまにアドバイスも」。高校は毎朝7時の電車で通学。「友達と変なことし合って動画で撮り合う」ことが流行だとか。大会がひと区切りする秋は、友人とディズニーランドへ行くことが恒例だ。「スプラッシュマウンテンが好き。閉園ギリギリまで楽しむ」と女子高生らしい一面ものぞく。
〇…卒業後は大学へ。将来の職業について、ケガをした時に知った理学療法士に興味を抱く。「選手のサポートができるし、悩みも女の人なら話しやすいこともあると思う」。自身の経験を活かす道を模索中だ。大学4年間は競泳生活を続ける。「どこまでレベルを上げられるか挑戦したい」
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4月19日