第10回高津区健康づくりのつどいを主催した「元気な高津をつくる会」会長を務める 田邊 弘子さん 北見方在住 58歳
笑顔でつくる健康の輪
○…食育や体操など、健康促進のための活動に取り組むさまざまな団体が交流を深める、毎年恒例の「高津区健康づくりのつどい」が今年11月末、第10回目を迎えた(中面に関連記事)。テーマは「地域の環、健康の輪、心の和」。約300人が来場し、盛大なにぎわいを見せた。主催する「元気な高津をつくる会」の会長として「10年かけて、イベントは段々と成長してきていると思う。皆が笑顔で楽しんでくれて嬉しい」と満面の笑みで語った。
○…市の健康増進計画「かわさき健康づくり21」の推進などを目的に2005年、同会を発足した。現在は健康に関する区内の企業、職能団体、NPOなど25団体で構成。会の設立当初から会長を務めてきた。「メンバーに恵まれました。助けてくれる皆に感謝です」と、また人を引き付ける笑顔が広がった。
○…福島県郡山市出身。幼少期、父の仕事の関係で2、3年ごとに県内各地に転々と越した。行く先々で、その土地ならではの料理を知り、食への関心が高まった。短大では食物栄養を専攻し、栄養士の資格を取得。卒業後は都内赤坂見附にある企業の食堂などで調理を担当した。当時の上司に教わった「料理に失敗はない。思った通りにならなかったら、そこから新しくアレンジすれば良い」との教訓を、いまも胸の中で大切にしている。「上手くいかなくても諦めず、考えを立て直しなさい、ということ」。困難に直面してもポジティブに生きていく原動力だ。
○…21歳で高津区に移り住み、現在は市内の医院に管理栄養士として勤める健康づくりの専門家。娘2人を育て上げ、孫も2人。趣味は読書で、特にアガサ・クリスティの推理小説を愛読している。今後の目標は「健康づくりのつどいをさらに大きく発展させること。そして地域の健康促進に少しでも役立つこと」。食だけでなく、「笑い」も健康の秘訣。明るい笑顔で高津の健康に光をあてていく。
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3月29日