久地梅林公園の管理運営協議会の会長を務める 石塚 金次さん 久地在住 78歳
「努力こそが我が人生」
○…「一目見て綺麗だから気持ち良いね」。久地梅林公園(久地3の4の32)の掃除を終え、見渡すといつもそう感じる。梅の名所として長年にわたり親しまれている久地梅林公園の清掃や、梅の剪定などを続ける同公園管理運営協議会を発足し、会長として6年になる。「この時季はたくさんの人が梅の花を見に来てくれる。ごみを拾ってくれる人もいて嬉しいね」と優しげな笑みで言葉を紡ぐ。
○…地元で50年以上継続している運送会社を経営する傍ら、毎月第2、4日曜などに地域の有志で集まり、同公園を含む近隣4公園の除草、花壇の維持、植木の剪定、遊具の点検を続けている。公園管理を始めたのは、以前はあまり整備が行き届いていなかったから。「綺麗に保ちたい」と清掃を始め、2009年、市と協定を結び、同公園の管理も担うようになった。「梅林公園の今年の梅は枝振りが良い。2月末までは見ごろじゃないかな」
○…生まれも育ちも久地。野菜や牛を育てる農家に育ち、幼少期から農作業を手伝っていた。当時、宇奈根など他の地域で養鶏業が営まれており、鶏の餌の運搬などを思い付いたのを機に運送業を始めた。「いまでは時代が変わり、主に配電盤や精密機械などを全国に運んでいる」と言う。「お客様から信頼を得るには『努力に努力』しかない。仕事は山あり谷ありだけど、努力が私の人生だね」。息抜きは趣味のカラオケ。歌うことが大好きで「声を出すのは体に良い」と「祝い舟」「南部蝉しぐれ」などの十八番を楽しんでいる。
○…長年、夫婦二人三脚で苦楽をともにしてきた。「妻の支えがなければ、ここまでやってこられなかった」と、感謝を語る愛妻家の一面も持つ。願いは、これからも憩いの場として、多くの人に梅林公園を楽しんでもらうこと。「体が丈夫な限り管理を続けたい。いつでも遊びに来てほしい。いつ来ても綺麗にしておきますから」と微笑んだ。
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4月19日