アマチュア将棋の日本一を競うアマチュア竜王戦(日本将棋連盟など主催)の県予選決勝戦が4月29日、関内ホール(横浜市)で行われ、末長在住の三宅潤さん(28)が初優勝を果たした。三宅さんは県代表として、6月に行われる全国大会へ駒を進める。
同大会は、日本将棋連盟が主催するアマチュア選手の主要大会の一つ。県予選は103人が参加した。
今大会が初出場となる三宅さん。持ち時間15分、秒読み30秒となる今大会では、1局1時間以上の戦いが続いた。三宅さんは「将棋の内容は良くなかったが、気持ちが切れなかったことが勝因」と分析。「優勝できたのは運が良かった。県代表になれてほっとしている」と喜びを語った。
「目指すはベスト4」
三宅さんは小学1年の時に母親の勧めで将棋を始めた。「勝ち負けの面白さに夢中になった」と三宅さん。中学1年の時、将棋のプロ棋士養成機関である「奨励会」へ入会。上位2人がプロになれる3段リーグで、6年間挑戦し続けたが、26歳の時、年齢制限の壁に阻まれプロを断念した。
三宅さんは「頭が真っ白になった。同時に応援してもらった人に申し訳ない気持ちでいっぱいになった」と当時の様子を振り返る。将棋から離れることも考えたが「将棋が好きだし、将棋を通じて出会えた人と縁を切るのはもったいない」と続けることを決心した。
現在は、ビルメンテナンス会社に勤務しながら趣味として将棋を続けている。奨励会在籍時に感じていたプレッシャーはなくなったが、「勝負の緊張感は変わらない」と表情を引き締める。全国大会は6月、東京で開催される。「目指すはベスト4。だけど、目の前の一局に集中していきたい」と意気込みを語った。
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