川崎市は、第2次緊急渋滞対策の一つに指定する溝口交差点の信号機改良を3月に行い、5月に実施した同交差点の効果測定を発表した。それによると、午前7時から9時までの最大通過時間が11分2秒から4分45秒に短縮されたことが分かった。
国道246号線と県道川崎府中が交差する溝口交差点は、県道府中方面から国道東京方面に左折する車両と横断歩道歩行者が交差することから渋滞が発生していた。
「国道で東京方面へ向かう大型車両の交通量も多い。安全面の課題もあった」と市の担当者は話す。高津警察署によると、同地点では死亡事故が2件発生している(過去3年間)。
今回の信号機改良は、246号線の歩行者横断を、中央帯を活用した二段階横断方式に変更。これにより、車両が左折する時、歩行者は赤信号で停止するため、交差が解消された。
市が5月15日に実施した調査によると、信号機の改良により、同交差点午前7時から9時までの最大通過時間が11分2秒から4分45秒に、最大渋滞長が650mから455mに短縮された。交差点付近の住民は「一度に横断しなくていいため、安全に渡れるようになった」と話す。
福田紀彦市長は6月29日、同交差点を視察。車両と歩行者の流れを確認した。福田市長は「ソフト整備で安全、渋滞緩和の両面で成果を上げた素晴らしい取り組み」と評価した。
市は2009年度から渋滞が顕著である交差点を選定し、渋滞緩和対策を実施している。第2次渋滞対策の選定箇所は溝口交差点のほか宿河原1丁目交差点など5カ所。16年度までの改善を目指している。
高津区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>