7月に中国で開催されたフィンスイミング世界選手権に日本代表として出場した 三村 逸人さん 新作在住 20歳
「『フィン』の魅力伝えたい」
○…足ひれを付け、水中を高速で泳ぐフィンスイミングの日本代表選手として、中国・煙台で7月に開催された「第18回フィンスイミング世界選手権」に出場した。挑んだのは両足に一つずつ足ひれを装着する「ビーフィン」の200m自由形。日本人で唯一決勝に進み、13人中10位で世界のトップテンに入った。「優勝に届かず悔しい。でも世界で一番大きな大会を経験できて良かった」と胸の内を語る。
○…日体大2年の若き日本代表は今年4月、学生世界一に輝いた実績を持つ。ポーランドで行われた学生による世界選手権で50mリレーのアンカーとして出場。4人で見事金メダルを獲得し、表彰台で「日の丸が掲げられるのを見て鳥肌が立った」と当時を振り返る。「ミドルレンジが得意でスプリント種目は苦手だった。でも優勝できて、短距離にも自信がついた」。時折見せる爽やかな笑顔が印象的だ。
○…保育園で水泳教室が開かれたのをきっかけに5歳でスイミングを始めた。幼少期は泳ぎが得意ではなく、中学時代は特に練習が厳しくて何度も水泳を諦めかけたという。苦しみながらも「負けたくない」と努力を重ね、橘中時代はジュニアオリンピックにも出場した。水泳のほかに興味あるものを尋ねると「車がすごく好き」と即答。幼い頃からアニメ『頭文字(イニシャル)D』が大好きで、主人公の愛車・通称「ハチロク」に夢中になった。アニメで使用された音楽も好きで、競泳の練習では集中力を高めるために聴くこともあるという。
○…大学1年で先輩に誘われて始めたフィンスイミング。卒業後の目標はまだ決めていないが「学生のうちは、行ける所まで『フィン』を頑張りたい」と力強く語る。また「まだマイナーなスポーツなので、たくさんの人に魅力を伝えて、フィンスイミングを知ってもらいたい」と言う。来年ギリシャで開かれる世界大会での活躍を目指し、若きスイマーの挑戦が続く。
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4月19日