少林寺拳法連盟川崎東道院で道院長を務める 吉田 正美さん 坂戸在住 59歳
少林寺拳法で心を磨く
○…「あまり怪我をさせずに相手を制する。それができるのが少林寺拳法の面白さだと思います」。現在、少林寺拳法7段の腕前で、世界大会で審判を務めることもできる実力者。17年前、当時小学生だった知人の子どもたちに乞われ、拳法を教え始めた。区内に川崎東道院を立ち上げ、いまでは週2回、子どもから高齢者まで指導。これまで輩出した教え子の中には、県大会で最優秀賞を受賞するなど、輝かしい成績を収める生徒も少なくない。15年ほど前からは川崎東道院のメンバーで多摩川清掃ボランティアにも汗を流している。
○…教え子たちの成長は我が子のことのように嬉しい。「拳法を続けている子は精神的に鍛えられる。スポーツや学業など、ほかのことにも頑張れるようになるんです」。勇気や正義感を育み、社会に貢献する人を育てるという少林寺拳法の精神を胸に育った生徒たちを思い浮かべると、愛おしさで柔和な顔が一層優しくなる。
○…渋谷区生まれで、本職は都内にある小学校教諭。毎朝教室で「おはようございます」と声を掛け合う児童たちの笑顔が好きという。学生時代から空手、柔道、剣道をはじめ、水泳、スキー、テニス、乗馬など様々なスポーツを経験した。少林寺拳法を始めたのは高校3年のとき。「誰かを傷付けるためではなく、暴力から自他を守る技法」という同拳法に興味をひかれて入門した。そのほか恐竜展や動物園も好きで「シンガポール動物園が一番のお気に入り」という。
○…指導活動は国内にとどまらない。これまでバンクーバー、クアラルンプール、ソウルなどにある支部でも教えてきた。「拳法を通じて、世界に友人が増えてきた。海外で指導するのもすごく楽しい」と国際交流も楽しんでいる。将来は「海外に移り、拳法だけでなく日本語も教えたい」と夢が広がる。体が健康である限り、日本と世界をつなぐ架け橋であり続けたい。
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4月19日