下作延中央町内会はこのほど、災害発生時における地域住民の安全確認の迅速化を目指し、自宅のベランダなどに掛けて安否を伝える「無事ですタオル」を製作した。同地域にはすでに配布し、11月1日の総合防災訓練では他地区からの参加者にも配る。
下作延中央町内会が用意したのは縦85センチ、幅35センチのタオル。黄色地に目立つよう、黒い文字で大きく「無事です。」とプリントしてある。
同町内会の宇佐美善愛会長によると、安心・安全のまちづくりにつなげたいと、今年4月ごろ、町内会役員から同タオル製作の提案があった。今月、計3000世帯分が製作され、約2200世帯(今年4月現在)が暮らす同町内会の多くの家庭にはすでに配布した。高津区役所によると、こうした取り組みをする区内の町内会はまだ少ないという。
近年、寝たきりや一人暮らしの高齢者世帯が少なくなく、災害が起きても安否の確認や迅速な避難が困難な場合がある。同タオルは各家庭の玄関口、ベランダ、窓など外から見えやすい位置に掛けてもらい、安全確認や救護の必要の有無を素早く判断しやすくするために活用される。
宇佐美会長は「枚数に限りはあるが、一人でも多くの人の救護、救命に役立てたい」と、11月1日に下作延第2公園で行う総合防災訓練では、他の町内会からの参加者にも配布して活用法などを説明する。「他の地区ではまだあまり実施されていない。『無事ですタオル』の配布を通じて様々な地域に意識を広め、災害時に助け合う関係づくりを深めたい」としている。
訓練当日は、女性目線の防災術などを伝えるNPO法人「ママプラグ」の協力で、防災ピクニックなど子育て家庭向けの防災対策も体験できる。
総合防災訓練は午前10時半から正午まで。問い合わせは、同町内会の高橋さん(【電話】044・856・5659)へ。
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