小川くにこ県議にインタビュー 編集・制作/政策科学総合研究所 連載202回 「くにこ」の県庁見聞録 子宮頸がんワクチン【2】
(司会)子宮頸がんワクチン被害者に対する国の救済策は進んでいますか?
(くにこ)発表だけで何も進んでいないんです。発表と同時に、県は被害者の医療費補助を打ち切ってしまったんです。国の救済の方が遡っての補償もあり、充実しているからと説明していますが、国の審査は遅いので、何年も待たなくてはならないそうですし、本当は「当初の予定通り来年3月末まで継続してもらいたい」というのが被害者の方々の本音です。
(司会)そうでしょうね。
(くにこ)その代わりに県が打ち出してきたのは、県立子ども医療センターで被害者の診察を引き受ける、他の各協力病院に県から説明して受け入れ態勢を充実させるという事です。が、ワクチンの副反応症状が2〜3年後に明確になる場合が多いので、現在最も重い症状の少女達は、子ども医療センターの受け入れ年齢16歳を超えてしまっている事、今さら各協力病院に説明してもらっても、被害者の方達は、既に門前払された病院には、再度診察しようとは思わない事、この2点の理由で、全く機能しない施策なのです。
(司会)エッ?それじゃ無意味ですね。
(くにこ)そこで私は、被害者の会の方々と知事と面談して直にお願いする機会=写真=をつくったんです。
(司会)それは凄い!
(くにこ)国の対応の先が見えないだけに、しっかりサポートしなければという思いなんです。同席した被害少女は「充実した学校生活を送れる健康が欲しい」と知事に涙ながらに訴えていましたが、つい先日副反応である記憶障害の為に学校から帰宅できなくなり、2日間も警察に保護されていたらしいんです。
(司会)記憶障害ですか?
(くにこ)ええ、10代なのに脳の血流障害が起きて、ついには認知症のようになってしまうんです。寝たきりになってしまった少女もいるんですよ。なのに、障害認定も受けられない。認定する医師がいないし、子宮頸がんワクチンとの因果関係が究明されていないからなんです。
(司会)ひどいですね。
(くにこ)被害者の声を無視した施策は無策です。機能する施策を求めて、頑張ります!
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3月29日