高津物語 連載第九二六回 新春雑感
主人が郵便局長をしていた時、一緒に働いていた女性が、現在は地方の局長さんになって、各地を回っている。
笑顔の素的な彼女との出合いは、郵政省の企画で、彼女が窓口に座り私が郵便局に来たお客さんという設定で、全国の郵便局誌の表紙になったことが切っ掛けだった。
その時のご縁以来ずっと交流が絶えず、手紙の遣り取りが続いている。
最近は老若男女全ての人達が、スマホやパソコンのインターネットなど、文明の利器を駆使しているのが当り前になったが、私は相変わらずアナログ人間で、手紙も毛筆で書き頑迷固陋(がんめいころう)を押し通している。
この原稿も手書きで、担当の方のお手を煩わしている有様。
友達や子供に、メールしても返事がこないと言われるがどうも気が進まない。
アナクロニズムも甚だしいが、穏やかに、ひっそりと暮らしている老境の身にとっては、今更性に合わぬ事などしたくもない。
何の欲もなく、無為で清淨な日々が送れれば充分。
諦め、退化、痩せ我慢ではなく、人には元々仏性が備わっているというから、成仏とまでは行かなくとも少しは達観出来たのではないかと勝手に思っている。
然し時には、望まない人間関係に翻弄され、腹立たしい思いをする時もある。
でも何日か過ぎると、自浄作用で消えて行く。
自浄の方法としていくつかあるが、シャーロック・ホームズ、ミス・マープル、エルキュール・ポワロのDVDを見る、というのもあり、ホームズに至っては、あろう筈もないロンドン市ベイカー街のホームズ宅まで訪ねて行ったという位だから、私も相当なシャーロッキアンだ。
そんな懐かしい思い出と共に、今年もまた全巻見終ってしまったDVDを、家事の合間に何度も繰返し見ることだろう。
三十年目の花水木が、昨年も沢山の花を咲かせてくれました。
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4月19日