高津区版 掲載号:2016年1月22日号 エリアトップへ

開通50周年(溝の口〜長津田間)を今春迎える東急田園都市線沿線の開発に尽力した 西山 克彦さん 横浜市在住 79歳

掲載号:2016年1月22日号

  • LINE
  • hatena

心通わせ、未来を拓く

 ○…「田園都市の開発は、地域住民、行政、東急の三者の思いがピタッと合ったことが発端だった」。1953年に始まった東急電鉄の多摩田園都市の開発事業を、入社以来担当。直接交渉した地主は500人にもなる。開発について「農村だった時代、路線を敷き、まちをつくる決断をした昔からの地主さんの貢献が一番大きかった」と静かに語る。

 ○…南満州鉄道の技術者だった父と母の間に旧満州国で生まれ、小学生のとき日本に移住。スケートをしてよく遊んだ当時の思い出は広い道路や大きな公園のある風景だ。「日本人の都市計画で造られた大規模なまちに興味が湧いて。だから東急に入社できて嬉しかったね」と振り返る。仲間に「本当に好きだな」と言われるほど仕事に没頭した。

 ○…当時の主な仕事は地主から土地を買収かつ提供してもらう交渉をすること。藤が丘や市ヶ尾を担当したのは、まだ鉄道開通前の時代だった。山と畑に囲まれたこの地で「いずれよいまちになる」と将来のイメージを伝えるのは容易でなかった。それでも同社の開発の歴史から、必ず「いいまちになる」自信があった。地主が農作業を終える夜になると、勤め先の渋谷から毎日通った。「真剣だったし、裏切りたくない」。30歳以上年上の地主たちに話を聞き相談するうち、次第に気心の知れた間柄に。「あなたがずっとこの仕事をしてくれるなら、協力するよ」。地主からもらった言葉を胸に半世紀、開発に携わり続けた。

 ○…妻と2人暮らしの今、働きづめだった現役時代の分を「恩返ししないとね」と、買い物や炊事をこなし、現在障害のある妻を支える。今やるべきことは、まちがつくられた歴史を次世代に伝えることだと、青葉区内の小学校で話すことも多い。「熱心に聞いてくれるから楽しいね。こんなまちにしたいという思いを持ってもらえたら。30年先の未来まで、まちがつながっていくように」

高津区版の人物風土記最新6

澁谷 直子さん

農業に従事する傍ら、母家を活用したコミュニケーションづくりの場を提供する

澁谷 直子さん

末長在住 45歳

10月18日号

中沢 大輔さん

多摩川緑地バーベキュー広場の統括責任者を務める

中沢 大輔さん

中原区在住 37歳

10月11日号

三鬼 洋二さん

9月5日付で高津警察署長に就任した

三鬼 洋二さん

溝口在住 56歳

10月4日号

佐藤 征一郎さん

9月29日に開演する「民話オペラ」の総監督を務める

佐藤 征一郎さん

末長在住 79歳

9月27日号

秋元 英樹さん

老舗酒屋の三代目として地域イベントなど精力的に盛り上げる

秋元 英樹さん

溝口在住 49歳

9月20日号

樋口 愛さん

先月、セネガルの文化を伝える「着物ショー」を高津市民館で開催した

樋口 愛さん

久本在住 43歳

9月13日号

矢澤 隼人さん

全国消防救助技術指導会「溺者救助」で入賞したチームのひとり

矢澤 隼人さん

高津消防署久地出張所勤務 26歳

9月6日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月24日0:00更新

  • 2月8日0:00更新

  • 8月10日0:00更新

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

仮装でBBQをしよう

仮装でBBQをしよう

その場で撮影、写真進呈

10月19日~10月27日

高津区版のイベント一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

  • まちのこぼれ話

    郷土史には記録されない、たかつの記憶をたどる

    まちのこぼれ話

    第6話 その1 河原 定男さん

    10月18日号

  • まちのこぼれ話

    郷土史には記録されない、たかつの記憶をたどる

    まちのこぼれ話

    第5話 その4 山田 義太郎さん

    10月11日号

  • まちのこぼれ話

    郷土史には記録されない、たかつの記憶をたどる

    まちのこぼれ話

    第5話 その3 山田 義太郎さん

    10月4日号

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2019年10月18日号

お問い合わせ

外部リンク