高津消防署(越谷成一署長)の調べによると、高津区内で2015年に発生した火災件数は51件で、前年より3件増加した。「電気関係」や「タバコ」が原因での火災の増加が顕著で、高津消防署は電気コードの取り扱いや、タバコの不始末などに対する一層の注意を市民に呼び掛けている。
高津消防署のまとめによると、昨年1月1日から同12月31日までに、区内で発生した火災件数は2014年同期比3件増の51件に上った。川崎市全域では、計381件だった2014年より11件少ない計370件だった。
前年と比べ、区内の火災原因として大幅に増加したのは「電気関係」。14年は1件にとどまったが、昨年は10件に急増した。電気コードの短絡(ショート)などでの火災が多く、同署は「火災に至ったケースでは、家庭でのコードの自家修理、自家配線などが少なくない。コードの修理などは専門家に依頼するようにしてほしい」としている。
また「タバコ」が元での火災も増えており、昨年は、1件だった14年と比べ6件多い7件に上った。喫煙後の消し忘れなど、不始末が多いという。
区内の火災原因として最も多かったのは「放火」。前年比で4件減少したものの、14件に上っている。同署によると、放火は1976年以来、現在に至るまで連続して火災原因の第1位という。市は放火防止策として「家の周りに燃えやすいものを置かない」「物置や車庫への施錠の徹底」などを呼び掛けている。
火災による死者数をみると、川崎市内では昨年が22人で、前年と比べ13人増加。川崎区の簡易宿泊施設での火災で死者数が大幅に増えた。高津区内での死者数は、前年比2人増加して3人だった。
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