末長町内会の元会長で、第28回川崎市自治功労賞を受賞した 関口 務さん 末長在住 74歳
体が動く限り、地域に携わる
○…地域福祉の増進、住民自治の振興発展に寄与した自治会長に贈られる「川崎市自治功労賞」。長年の町会活動とその功績が評価され、今年度の受賞者に決まった。「受賞するとは夢にも思っていなかった。まさに青天の霹靂だった」と、喜びと驚きが入り混じった口調で振り返る。病気の治療で2年前に会長職を退いたが、現在も町内会の顧問として、末長の発展に携わる。
○…生まれも育ちも末長という、生粋の地元人。町会活動には40年以上前から携わり、会長職も10年ほど務めた。モットーとしているのは「地域の安全・安心を作る」こと。住民が平穏に生活できるように、防犯パトロールを実施し、防犯灯の設置も進めてきた。さらに町会独自のごみ収集箱を設置して、町の環境美化にも取り組む。「町がきれいなら犯罪者も近寄らない。安心と安全を両立させることが大切」。今後は防犯カメラを増やしていきたいと、常に地域のために考えを巡らす。
○…「体が動く限り、ボランティアとして地域に関わり続けたい」と熱意は冷めない。その原動力となっているのは「自分の住むところが一番好き」という思い。そして自分を支えてくれる周囲の存在も欠かせない。「自分一人では何もできない。町内会の役員や住民の方々の協力や支援のおかげでここまでやってこられた」と感謝の気持ちを口にする。行事を開催する時は地域をまとめて町会をけん引した。「行事が隣近所のコミュニケーションのきっかけとなってくれれば」。魅力あふれるまちづくりに挑み続ける。
○…「成長を見ること」が一番の楽しみ。趣味は自分の畑でトマトやナスなどの野菜を育てること。「自分が力を注いだ分、大きくなっていく過程を見るのが癒し」と笑顔。今は孫たちの成長を見守る祖父としての目も持つ。地域が「成長」していく過程も見守り続けるつもりだ。
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4月26日