神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
高津区版 公開:2016年3月4日 エリアトップへ

川崎市 市保護司協と雇用で協定 民間企業への促進狙う

社会

公開:2016年3月4日

  • LINE
  • hatena
協定を結んだ福田紀彦市長(下段右から2人目)と市保護司会協議会メンバー
協定を結んだ福田紀彦市長(下段右から2人目)と市保護司会協議会メンバー

 川崎市は、犯罪や非行で保護観察対象となった少年少女に就労機会を提供する協定を川崎市保護司会協議会(石渡勝朗会長)とこのほど締結した。内容は川崎市が保護観察対象者を雇うもので、市の事例を示し、民間企業への就労機会の拡大を目指すという。神奈川県内の行政機関では初の試み。

 この協定締結の背景には保護観察対象者の無職・有職が再犯に影響していることがある。法務省の2015年版犯罪白書によると、2014年の家庭裁判所から保護観察処分を受けた少年少女の再犯者のうち55・9%が無職。成人の再犯者をみても72・2%、約4人に3人が無職だという。犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える市内7区の保護司会で構成された同協議会では、保護観察中の少年少女の再犯防止のため対象者の職探しを課題としてきたが、受け入れ企業の少なさが問題となっていた。

 今回の協定では、同協議会が推薦する保護観察中の少年少女を市が臨時的な任用職員として直接雇用する。任用期間は最長6カ月で、1回更新可能。まずは本庁での任用を予定しており、文書作成や資料整理、PCデータ入力等の事務補助的職務を想定している。

 市では4月からのスタートを目指し、まずは1人から任用するという。任用に向けては、各保護司らが担当する少年少女を推薦。全県を管轄する横浜保護観察所が対象者の適正を見極め、更生保護就労支援事業所を通して市へ紹介される。市担当者は「今後、雇用人数を拡大するかどうかも含め検証していく。民間での雇用を促せるような事例を示していきたい」と話している。

 現在、大阪市や千葉市などの政令市を含む全国37自治体が保護観察中の少年少女に就労機会を提供する事業を始めている。川崎市でも同協議会の声掛けにより、昨年度の早い段階から協議を進め、協定締結に至ったという。

 同協議会の石渡会長は「民間の協力雇用主は少ないのが現状。”公務員”として市で働く実例を基に、今後協力企業が増えると嬉しい」と話していた。

高津区版のトップニュース最新6

市制100年で1万発に

多摩川花火大会

市制100年で1万発に

今年の開催概要決まる

4月19日

「おいしさの技術」に迫る

県立川崎図書館

「おいしさの技術」に迫る

「食」テーマの企画展、話題に

4月19日

「川崎の町名」改訂版発行

日本地名研究所

「川崎の町名」改訂版発行

新たな「由来」などを反映

4月12日

「しあわせ職場賞」に喜び

久地「日本理化学工業」

「しあわせ職場賞」に喜び

障害者の働き甲斐、支援

4月12日

「都市緑化」を後押し

溝の口駅周辺エリア

「都市緑化」を後押し

地元造園家らがイベント

4月5日

上昇幅拡大、より鮮明に

高津区公示地価

上昇幅拡大、より鮮明に

都内との価格差背景に

4月5日

永代供養・合祀墓は4万円から

納骨にお困りの方「眞宗寺」の永代供養墓は後々の費用なし、生前申込・改葬代行

044-965-0965

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月20日0:00更新

  • 4月15日0:00更新

  • 4月8日0:00更新

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook