区内の中学校5校の美術部員が協力して、高津区役所に「階段アート」を制作した。このような試みは市内で初という。休庁日の5日に作業が行われ、7日から来庁者の目を楽しませている。
「階段アート」は高津中学校で昨年から制作されていた。それを見た区職員が「区役所でもできないか?」と呼びかけ今回の企画が実現。同校の山本篤教頭が「区役所でやるなら区内全ての中学校でやりたい」と声をかけ、5校の参加が決まった。
山本教頭は「運動部の部活動は大会など活躍の場が多いが、美術部はそういった場が少ない。地域の人たちに美術部の生徒の活動を知ってもらえたら」と話す。区によると、毎年各校の美術部が制作し、年に一度張替えをする予定という。
完成した作品を見た土方慎也高津区長は「区役所の雰囲気が明るくなって嬉しい。地域のため、区民のために取り組む若い力が心強い」と述べ、生徒たちに感謝状を贈った。
アートが施された階段は、区役所の地下1階〜1階、1階〜2階、2階〜3階、そして保健福祉センターの1階〜2階の計4か所。それぞれ各学校の美術部員が担当となり、独自のテーマでアートを制作した。
地下1階〜を担当したのは西高津中学校。テーマは「四季」で、春夏秋冬を表現した。飯島海音部長は「紅葉の色を出すのにこだわった」という。
1階〜は、東高津中学校が担当した。「七福神」がテーマ。「均一に色を塗るのに気を使った」と部長の手塚胡桃さん。
2階〜の担当は東橘中学校。関根泉部長は「小人のレストランをテーマにして一人ひとりがオリジナルキャラを描き込んだ」と話す。
保健福祉センターは橘中学校と高津中学校の合作。歴史をテーマにした大作だ。高津中の杉本愛乃部長は「小さい子も来るので、可愛らしさを出したかった」、橘中の高橋恵理菜部長は「川のグラデーションの色に注目してほしい」とそれぞれ語った。
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