志高く真摯に市政へ 市政リポート【8】 地域経済の活性化に向けて 川崎市議会議員 さいとう伸志
33日間の予算議会が18日に閉会しました。私は予算審査特別委員会において、「中小企業支援策」「就業支援策」「新多摩川プラン(整備)」の3点について市当局に質問しました。
中小企業支援
昨年12月の議会で「川崎市中小企業活性化のための成長戦略に関する条例」が可決されました。そこで私は中小企業支援策について、様々な質問を行いました。はじめに起業化総合支援事業についてお話します。これは成長発展の可能性が高い有望なベンチャー企業を創出する新たな支援事業とのこと。対象は創業5年未満の市内企業や新分野の事業展開をめざす市内中小企業、また市内で起業予定の個人、市内移転予定の市外企業など。3社程度選定する予定ということです。具体的な内容としましては、企業経営に精通した人材によるアドバイス、そして複数の投資家へのプレゼンテーション機会をつくり資金の獲得、ビジネスパートナーとのマッチングを行っていきます。
また、高津区にも工業系のものづくり企業がありますが、私は中小企業活性化策を政策に掲げ取り組んでおり、これらの企業を支援する助成制度についても質問しました。川崎市では新技術・新製品開発等支援事業を実施しており100万円を限度に経費の1/2以内を補助。また産学共同研究開発プロジェクト助成事業では500万円を限度に対象となる経費の2/3以内を補助。新年度予算では前年度より300万円増額した1500万円が計上されることになりました。
さらに新しく創設された「がんばる中小企業応援補助金」は、経営基盤の強化や販路拡大など中小企業が抱える様々な課題に対して、企業ニーズに応じた支援が実施される予定です。
就業支援
川崎市では平成19年度から就業支援「キャリアサポートかわさき」を実施しています。過去数年の登録者数と就職決定者数を質問したのですが、増加傾向にあることが分かりました。
一方で中小企業の人材不足も深刻です。川崎市も人材不足の深刻化を課題としてとらえており、様々な支援策に取り組んでいます。新たな取組としては民間企業の人材確保を後押しする事業で、中原工場協会による就職イベント「from KAWASAKI to Challenge」を全面的にバックアップしています。
また、内向的な若者の就職活動をサポートする「コネクションズかわさき」について学校連携に関する状況も質問しました。川崎市は市内の市立と県立の8高校に出向き事業を周知するセミナーや市内企業の採用担当者による会社説明会を実施しています。
景気は緩やかに改善、回復傾向にありますが、手を緩めることなく、このような中小企業支援、就業支援に向けて更なる予算増額をするよう求めました。
新多摩川プラン
新多摩川プランが2015年度に策定されました。多摩川を軸とした周辺地域の魅力向上に取り組む「多摩川プラン」を改訂したものです。「防災」「連携」を加えた新たな5つの基本目標が設定されています。多摩川は川崎のシンボルであり、「ふるさとの川」です。歴史的、文化的、環境資源を最大限に活かして、市民の皆さんとともに、取り組みをこれまで以上に進めていくことを要望させていただきました。
私は4月から総務委員会に所属することが決まりました。最初の委員会は4月4日。来期の新しい取組としてタブレットを採用した委員会が開催される予定となっております。
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4月19日