3月19日付けで高津警察署長に就任した 飯塚 明さん 溝口在住 58歳
気負わず自然体に
〇…88代目となる高津署の署長に就任した。「高津の街は防犯意識が高く、自分たちで守ろうという意欲を感じている」と地域の印象を語る。これまで組織犯罪対策本部、鉄道警察隊などを歴任し、地域署の署長は初めてとなる。「気負いはなく自然体に。街の方と情報共有をしながら、地域の安全に努めたい」と気を引き締める。人口22万人を守る署員200人以上を統括する。「非常に能力の高い若手も多い。しっかり鍛えて戦力アップを図り、与えられた戦力で最大の結果を出す。前向きに取り組んでいきたい」と抱負を語る。
〇…「テレビドラマで刑事に憧れて」高校卒業後に警察学校へ。今でも心に刻まれているのは、第二機動隊に所属していた時に起きた御巣鷹山の日航機墜落事故だ。捜索活動に参加し、奥深い山の中、無残な遺体を目の当たりにした。「家族の発見を手を合わせて祈り麓で待つ人たちの姿は今でも忘れられない」と当時を振り返る。精も根も尽きた捜索帰り、立ち寄ったサービスエリアでテレビを見ていた市民から「捜索お疲れ様」と声をかけられた時は救われたという。「警察官をやっていてよかった」、そう強く感じた。
〇…平塚で育った。小学校からサッカーに夢中になり、高校は県内屈指の強豪校に進学。ゲームを組み立てるMFとして活躍した。県警サッカー部にも所属、現在は自宅のある綾瀬のシニアリーグで楽しんでいる。「毎週行われる試合後に飲む時間が最高だね」と楽しそうに笑う。トライアスロンや湘南国際マラソンにも参加するスポーツマン。「時間があれば鍛える。大事なストレス発散のひと時」。
〇…就任して初の訓示では「強く、正しく、温かい警察であれ」と挨拶した。「困る人を助け、仕事はもちろん私生活も正しく、住民にとって温かく、さらに勤務しやすい温かい職場に」とその思いを語る。「犯罪に強い警察づくりに尽力していく」と意気込む。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
4月19日