5月に開催される主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を前に、テロへの警戒を強化しようと4月25日、武蔵溝ノ口駅と溝の口駅の両駅でテロ対策訓練が行われた。高津警察署、消防署、鉄道会社など6機関が合同で実施。訓練は、テロ発生時の各関係機関との連携や初動捜査の確認を狙いとしている。
参加機関は、高津警察署、消防署、消防団、区役所、東日本旅客鉄道株式会社、東京急行電鉄株式会社の6機関の約50人。昨年、欧州で発生したテロを受け、不特定多数が出入りする「ソフトターゲット」(狙いやすい標的)とされる場所として、溝口駅で訓練を実施した。
訓練は、武蔵溝ノ口駅ホームで化学兵器のテロが発生したと想定。不審物を発見した一般客から連絡を受けた駅員が警察へ通報し、駆けつけた警察署員が化学テロと判断。警戒線を張り、防護服に身を包んだ高津消防署特別救助隊が不審物を処理した。また、駅の防犯カメラで不審人物を特定し、溝の口駅構内で犯人役の逮捕を実践した。
高津警察署の飯塚明署長は「実のある訓練が実施できた。練度を高め、テロ対策に万全を期したい」とし、高津消防署の森下泰弘署長は「テロ発生時にいかに被害拡大を防ぐかが重要。今後も継続して訓練を重ねていきたい」と話した。
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