高津物語 連載第九四七回 「上作延の念仏講」
上作延西台の「念仏講」は、毎月十六日に「ツキナミネンブツ」を行う。
この日には、農作業のことや、神社の祭りのことなどが話題に上るという
このような、上作延に残されている講を運営していく営みの中で、上作延の構成や人々の強いつながりが生まれてくるという。
また女人念仏講は、鐘に「享保」という年号が入っている事から、享保元年(西暦一七一六)頃には始まっていた様だ。
念仏講は、初めに百万遍念仏を百回唱える。次に「掛け合い念仏」を唱え、間に一休みして、最後にまた、百万遍念仏を百回唱える。念仏と念仏の間にはお茶が出て、最後の念仏の後には、お茶とお菓子が出てくる。 念仏を唱えるには、真ん中に入って、鐘をたたいて音頭を取る人がいて、周りの人は大きな数珠を廻しながら、念仏を唱える。
数珠には房が一つ付いていて、これが一廻りすると念仏を十回唱えることになり、房が十回廻ると、念仏を一〇〇回唱える様になっている。
講の開催は一月に一度で、一軒から一人出席する。宿は持ち回りになっていて、この念仏講は二十軒で構成されている。
上作延には他に三つの念仏講がある。
一月、六月、八月、十二月は、農業や年中行事等の関係で講は休むが、戦争中でも一度も中断した事が無いという。念仏講は仏の供養の為に行われる。又葬式の時には納骨の時、墓場まで行き念仏を唱える。初七日の法要時も、同様だという。
念仏講が終わってお茶菓子が出される時が、又楽しみで、日々の生活の事や情報交換をしたり、親睦を図るという。念仏講が待ち遠しく、終わった後は清々しい気持ちになるという。
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