2016年度の「第45回川崎市文化賞」の受賞者が先月20日に発表され、溝口在住の郷土史家・鈴木穆(あつし)さん(79)の受賞が決定した。影向(ようごう)寺重要文化財・史跡保存会も受賞するほか、洗足学園音楽大学(久本)卒業生のやまだ豊さん(27)も、今後の活躍が期待される「アゼリア輝(かがやき)賞」に決まった。市内からは他にも、5個人と2団体が文化賞に選出された。
鈴木穆さんは高津区文化協会の会長を務め、長年にわたって高津の歴史と文化を調査・研究。本紙タウンニュース高津区版には、1996年5月の創刊以来、「高津物語」を一度も休むことなく連載している。「高津物語」をはじめ、講演会や講座などを通して郷土の歴史を伝え続けてきたことが評価された。
溝口で生まれ、川崎高津郵便局(現・川崎溝ノ口郵便局)の局長を65歳まで継続。「高津青年会議」に創立から参加し、74年の「第1回高津区民祭」の開催に携わった。区文化協会会長として「北原白秋文学碑」を久地梅林公園に建立するなど、高津の文化発展に貢献し続けている。
本紙での連載について「郷土を愛するからこそ、続けることができた」という鈴木さん。「生きている限り、書く宿命に生きて、書き続けなければならない。ラグビー選手のように、私は『前へ!』『前へ!』でなければならない。生涯書き続けることが、私の宿命」と語った。
影向寺重要文化財・史跡保存会
影向寺(宮前区野川)の維持保存などを行う、影向寺重要文化財・史跡保存会(小泉一郎会長)も受賞。国指定重要文化財に指定されている本尊・木造薬師如来両脇侍像の国宝認定に向けた署名活動にも注力し、多方面の活動が評価された。
やまだ豊さん
やまだ豊さんは洗足学園音楽大学出身で、現在は作曲家として活動。2011年にはフジテレビ系テレビドラマ「マルモのおきて」など、ドラマや映画などの音楽を手掛けており、今後の活躍が期待される。
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