新作在住で高津区文化協会会員の齋藤政義さん(70)がこのほど、自身が所属する新芸術協会が開催する「第41回新芸術展」に出展した作品で東京都知事賞を受賞した。
齋藤さんは『化石の杜』という抽象画を同展に出展。「ありそうでない架空の空間を作りたかった」と、補色となる赤と青を鮮やかに使って立体的に描き上げた。自身初めての都知事賞の受賞に「素直に嬉しい」と笑顔を見せた。
子どもの頃から絵は得意だったという齋藤さん。中学時代にも風景画を描いては賞をもらうことも多かった。会社員になっても休日を使って腕を磨き、10年ほど前から抽象画にも挑戦するようになった。「(絵の魅力は)時間を忘れて集中してできること。構想、ひらめきに時間をかけないと、自分の絵がどこに行ってしまうかわからなくなる。ある程度下描きもしっかりするようにしている」。
毎年開催されているかわさき市美術展にも8回出展し、そのうち3回は入賞するなど、活躍の場は広い。これからの目標は「どこでも通用する絵を描くこと」。現代美術作家として、今後もチャレンジを続けていくつもりだ。
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