川崎市議会議員 いわくま ちひろ 連載No.91 市の行財政改革はどこに? 民主みらい川崎市議団
川崎市より2017年度当初予算(案)が示されました。なぜ、(案)なのかというと、行政が議会に提出してきた予算(案)は、現在進行中の予算議会を経て3月下旬を目途に議会が承認するしくみになっているからです。市民生活と密接な関わりのある一般会計の予算は、過去最大の7088億円で、前年度を上回る最大規模を更新し続けています。
家庭の家計と同じで、入りのお金(歳入)と出のお金(歳出)がアンバランスであっては自治体の財政も成り立ちません。私が特に取り組んでいるのが「行財政改革」です。分かりやすく言うと、税のムダを省いたり事業仕分けをすることです。
行財政改革については、前市長下では明確な数値目標を掲げ量的改革(職員の削減など)を行ってきましたが、現市長下では、質的改革に移行した結果、定量的な検証は困難で前例踏襲的な継続事業ばかり散見されるようになりました。
予算案の説明書では「全会計で41億円の財政効果を確保した」とありますが、民間委託や市民負担を求めるものまで含まれており市内部の自助努力で生み出した効果は曖昧です。
また、昨今、国では役人の天下りが問題になっていますが、川崎市と出資法人との随意契約や市OBの役員ポストへの固定化など解決すべき行財政改革はいまだ山積しています。
東芝による巨額の損失が問題になっていますが、組織の硬直化や怠慢はすなわち業績へ直結します。組織改革を含む市の行財政改革にこれからもメスを入れて行きます。
川崎市議会議員 岩隈千尋
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4月19日