志高く真摯に市政へ 市政リポート【19】 市議会予算審査で質問 川崎市議会議員 さいとう伸志
平成29年第1回川崎市議会定例会が3月17日に閉会しました。私は予算審査特別委員会において、「中小企業支援策」「観光振興策」「パラムーブメント」「高津区のまちづくり」の4項目について福田市長と市当局に質問しました。
今回はそのうち、2項目についてご報告させて頂きます。
市の観光振興策について
市は昨年「新・かわさき観光振興プラン」を策定し、川崎の特徴を活かした産業、自然、街、食の4分野を軸に世界に通用する観光施策を展開しています。また、東京五輪・パラリンピックも見据え外国人観光客向けのインバウンド(訪日旅行)施策を進めています。
そこで私は、「新たな旅行商品の開発支援策」「インバウンド戦略における外国人観光客動態分析」などについて質問を重ねました。
市は、新たな旅行商品の開発支援については、海外の旅行会社を対象とした招請ツアー等の開催、そして市内事業者向けには商談会を通じた商品開発の促進などを検討しています。また、外国人観光客の動態分析については、県が保有する「観光ビッグデータ」の活用やSNSでの投稿情報などを分析し、適切な情報発信や新たな観光資源の発掘につなげたいとしています。
また、観光に必須のお土産品について、『かわさき名産品』を国内外向けの観光冊子などに掲載するほか、新たな販路開拓に向けても検討しています。
高津区のまちづくり
高津区では、大山街道周辺の歴史や文化資源を保全・活用して、地域活性化に活かす「大山街道アクションフォーラム」を実施しています。これまでも歴史散策ツアーや大山街道フェスタと連携したイベントなどが開催されていますが、大山街道をさらに認知してもらうための施策を求めたところ、区は先日の「大山街道フェスタ」でも各商店に掲出された「太鼓幕」の設置拡大や、市広報物・イベント等を通じた更なる情報発信に努めていきたいとしています。
高津区の歴史や文化、そして地域を知ることは、区民がつながり、そして未来につながる大切なことだと思います。そのような想いから、区は5年前の区政40周年を機に「高津区アーカイブ事業」をはじめました。アーカイブとは「保管する」という意味で、区民から募った昔の写真や資料、話をまとめてデータ化するという素晴らしい取組みですが、残念ながらまだまだ区民の認知度が低いという現状があります。区には認知度向上に向けた取組みを確認し、大人だけでなく、小中学生のような早い時期から地域の歴史に慣れ親しむ機会を持ち、より地域に愛着を持ってもらえるよう、校外学習などで積極的に活用してもらえる取組みを推進するよう要望しました。
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3月29日