世界の中高生が英語で総合的な教養を競い合う「World(ワールド) Scholar'S(スカラーズ) Cup(カップ)」(WSC)の東京大会が5月、洗足学園高校で行われ、同校2年の矢嶋花菜さんとトレンティノ・ラリッサさんが国内大会の運営に携わった。
この大会は世界50カ国以上、約2万人以上の中高生が参加するグローバルなイベント。国内大会は東京、関西、九州で行われ、計315人が同大会に挑んだ。
矢嶋さんは、WSCJapanの代表理事として協賛金集めや各社との値段交渉、運営費の管理などを、ラリッサさんは、東京大会の広報としてSNSの発信や学校への案内などを担った。矢嶋さんは「リスク管理のプレッシャーや、スポンサー集めなど苦労する点も多かったけど、WSCを広めたいという気持ちでやり切れた」と話す。
WSCは、3人1組でチームを組み、スペシャルエリア(毎年変わる特別科目)、科学、歴史、文学、音楽・美術、社会についてディベート、エッセイ、ペーパーテスト、クイズの4種目で総得点を競う。国内大会の上位チームは、6月末に行われる世界大会へ、さらに世界大会上位のチームは決勝大会へ進む。
矢嶋さんとラリッサさんは、チームを組み、一昨年、昨年に同大会へ出場。決勝大会も経験している。
WSCの問題は例えば、『火星に人を送るべきか否か』など、環境問題、科学技術、経済など多角的な視点でとらえて意見を述べていく。「テキストはなく調べる方法も全て自分で考えていく。自分が得た情報をチームで共有していくことも新鮮だった」とラリッサさん。「世界の同世代にこんなに優秀で面白い人がいるんだと知った。人生が変わった」とも。
矢嶋さんは「WSCは本当にいい経験ができた。好きだからこそ多くの後輩に伝え参加してもらいたい」と語った。
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