全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会が先月行われ、NECグリーンスイミングクラブ溝の口に所属する末永亨馬選手(麻生総合高校2年)と同クラブ玉川に所属する水野尊登選手(玉川中学3年)がともに50m自由形で優勝。末永選手は大会新記録を更新した。
一時離れ「水泳楽しく」
末永選手は、50m自由形(15〜16歳区分)を23秒21の大会新記録で制した。自己ベストでもあるタイムについて「びっくりした。ナショナルタイム(23秒33)を切る気持ちで挑んだレースだったので嬉しい」と喜びを語る。末永選手を指導する一人、NECグリーンスイミングクラブ溝の口の田中圭輔コーチも「今シーズン一番集中した会心の泳ぎ」と絶賛した。
末永選手は5歳から水泳を始め、中学時代にはバタフライ種目で全国優勝を果たすなど、早くから頭角を現してきた。だが、昨年、練習の意欲がわかず、クラブを辞めて水泳から離れた時期があった。「泳ぐことが楽しくなくなっていた」と当時を振り返る末永選手。
そんな時、リオ五輪で泳ぐ世界トップ選手の試合をテレビで見た。「格好良かった。選手としてまた戻りたいと思った」と、再び泳ぎたい気持ちが芽生えた。約半年間の充電期間を経て「前より泳ぐことが楽しい」という。「目標は世界で活躍する選手に。もちろん東京五輪を見据える」と語る。
仲間の活躍 原動力に
水野尊登選手は50m自由形(13〜14歳区分)を24秒22のタイムで優勝した。水野選手は「順位は嬉しいけど、ナショナルタイム(24秒00)を切れなかったので満足はしていない」と悔しさをにじませる。決勝レースは、大会直前に行われた全国中学校水泳競技大会の決勝で自身が敗れたライバルたちも勝ち上がっていた。「絶対に負けたくなかった」と、全中の雪辱を果たした。
180cmを超える長身を生かした大きいストロークが武器。全国決勝に残るようになったのは今春の試合からだ。「仲間が全国で活躍したりしているのを見て、昨夏頃から自分も意識が変わった」という。「目標は、来年の高校総体の決勝に残ること、ナショナルタイムを切ること」と語った。
【日本水泳連盟インターナショナル・ナショナル選手標準記録】突破すると次世代トップ選手を育成するナショナル合宿に参加できる。
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