高津区における在宅医療の現状や課題を学ぶシンポジウムが12月2日、高津区役所で開かれた。
高齢化社会を迎え、最近は病院で長期療養するよりも、在宅医療や看護・介護を活用して自宅などで療養生活を送り、最期を迎えたいという人が増えている。当日は会場の満席に近い81人が参加し、関心の高さをうかがわせた。
シンポジウムではまず、区内を中心に在宅医療を専門に行う「田園二子クリニック」院長の山岡桂太氏が講演。定期的な訪問診療と必要時の往診からなる在宅医療の基礎知識や、訪問診療ならではの良い点、できない治療などを解説。そして、実際の治療記録を例にどのように在宅医療が行われているか説明し、「まずは在宅医療で何ができるか知っていただき、ご自身やご家族の療養の選択肢としてもらえたら」と語った。
そして、第2部では訪問看護師やケアマネージャー、ヘルパー、地域包括支援センターの担当者が参加して、それぞれの在宅医療・介護への関わり方や、協力体制などについて説明。一般参加者から在宅医療についての不安や質問も寄せられ、コーディネーターを務めた久地さとう医院院長の佐藤浩則氏は「在宅医療といってもいろいろできる。場所が病院から自宅に代わっただけという安心を感じてもらえたら」と語った。
シンポジウムを終え、区内から参加した女性は「数年前に亡くなった主人の時は在宅医療ができるなんて考えられなかった。私の時は最期を自宅で過ごしたいので、今日の話を娘に伝え、相談したい」と感想を話した。
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