高津区版 掲載号:2018年1月5日号
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北見方の布団店で働きながら、伝統的な凧を作り続ける 金(こん) 幸雄さん 北見方在勤 75歳

手作り凧で光る技

 ○…自宅に飾ったり、子どもたちに配ったりして、これまで作った凧の正確な数はもう分からない。その一つひとつは竹を削るところから手作りで、ミリ単位の調整が空に揚がるか否かを決める。「竹の太さや和紙の厚さ、凧の中心である糸目の微調整がうまくいって、きれいに揚がった時が醍醐味だね」と話す。1月6日には立川の多摩川河川敷で「多摩凧の会」の仲間と凧を揚げる予定だ。

 ○…宮城県出身で、幼い頃から大工だった父の仕事を見てきた。その影響もあってか小学生の頃は、父の仕事で出た廃材で舟のおもちゃや竹製のスキーを作ってよく遊んでいた。一方、凧作りを始めたのは35年ほど前で、地域の凧作り教室のお知らせを見て、楽しそうと思ったことがきっかけ。「初めて作った凧がきれいに揚がった時はうれしかった」とすぐに夢中になり、今では強靭さで有名な東秩父の細川紙を取り寄せるなど材料も慎重に選ぶ。

 ○…手作りへのこだわりは本業が源。「機械を使わず、自分の手で何かを作りたいと思った」と、20代で出会った布団作り一筋で50年以上。気を付けるのは何年経っても使える布団を作ることだ。例えば綿の敷布団は体重が一番かかる中心部を厚めにし、長年使って布団がつぶれても、表面が平らになるようにする。現在は15年前に知り合いに紹介された縁で、北見方の布団店で働く。「使う人のことを考えて長く使える布団を作る」という技術は区内でも親しまれている。

 ○…毎年正月にはその年の干支が描かれた凧を揚げるので、今年も戌を描いた凧を作ろうとしたところ、12年前に作った戌年の凧が最近見つかった。「いい和紙と竹で作ってあるから、破れたりせずにまだ揚がるんだよ」とにやり。一方で「揚がると絵の染料が日の光を受けてステンドグラスのように輝くんだ」と目を輝かせる。手作りにこだわる職人気質ながら、子どもらしい遊び心にも満ちている。

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